- 2021/11/10 掲載
午前の日経平均は続落、米・アジア株安嫌気 米CPI控え見送りも
9日の米国株式市場は主要3指数が反落し、連日の最高値更新に終止符を打った。材料を欠く中で利益確定売りの動きが出たほか、インフレ懸念が重しになった。
日経平均は寄り付きで続落後、129円66銭安の2万9155円80銭で安値をつけた。一時プラス圏に浮上する場面もみられたが、上昇は長続きせず再びマイナス圏に沈んだ。米株先物安、アジア株安のほか、為替のドル/円が引き続き112.80円近辺と円高傾向となっていることも上値を抑える要因となった。
市場では「日経平均はきのうまでの3日間で500円以上下落しているが、10月の安値からは1000円ほど上昇している。高値は取れていないが、出遅れているわけでもない。今は値固めの段階」(国内証券)との声が聞かれる。
TOPIXも4日続落となり0.21%安の2014.52ポイントで午前の取引を終了した。東証1部の売買代金は1兆2841億6900万円。東証33業種では、ゴム製品、非鉄金属、空運業、鉄鋼などの18業種が値下がり。海運業、鉱業、パルプ・紙などの15業種は値上がりとなっている。
個別では、ソフトバンクグループが4%超安となり日経平均を約61円押し下げたほか、東京エレクトロン、アドバンテスト、テルモもさえない。前日に決算を発表したNTTデータ、ネクソンはしっかり。ファナック、エムスリーも買われた。
東証1部の騰落数は、値上がりが977銘柄、値下がりが1068銘柄、変わらずが126銘柄だった。
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