- 2021/11/10 掲載
午後3時のドルは112円後半で膠着、米CPIでインフレ見極め
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 112.87/89 1.1575/79 130.67/71
午前9時現在 112.90/92 1.1593/97 130.89/93
NY午後5時 112.85/90 1.1591/95 130.87/91
午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(112.85/90円)の水準からほぼ横ばいの112.87円付近だった。今後のインフレ動向などを探る上で注目されている米10月消費者物価指数(CPI)の公表を控えており、様子見ムードが広がった。ドルの値幅は20銭程度で、膠着感の強い相場展開が続いた。
ロイターがまとめたエコノミスト調査では、10月米CPIは前月比0.4%上昇と9月の0.2%上昇から伸びが加速する見通し。コア指数の前年同月比は4.3%上昇と0.3%ポイント拡大すると見込まれている。
市場では「指標の結果そのものも重要だが、それを受けた金利の反応をみて為替相場は動くのではないか」(国内信託銀行)との指摘があった。
また、今回のCPIで強い結果が確認されれば、インフレが長期化するとの思惑で「FRB(米連邦準備理事会)の利上げ前倒し観測につながりやすく、足元のドル/円の調整が一巡する可能性もある」(国内証券)という。
FRB人事に関心を寄せる声も聞かれる。楽天証券・FXディーリング部の荒地潤氏は「ハト派的とされるブレイナード理事が次期FRB議長に就任する可能性が浮上し、利上げが遅れるとの見方から米長期金利が伸び悩み、ドルの上値を抑えているのではないか」との指摘している。
米10年債利回りは足元1.45%台後半で、依然として低水準での推移が続いている。
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