- 2021/11/10 掲載
アディダス、供給網混乱で通期見通し下方修正 第3四半期予想下回る
同時に発表した第3・四半期決算は、市場予想を下回った。
第3・四半期の売上高は、為替変動の影響を除くベースで前年比3%増の57億5200万ユーロ(66億5000万ドル)。営業利益は8.5%減の6億7200万ユーロ。
ともにアナリストの予想平均である58億3000万ユーロ、6億8200万ユーロを下回った。
ベトナム工場が、新型コロナウイルス流行のため、最大11週間にわたって操業停止となった。
同社は、大中華圏の厳しい市場環境、アジア太平洋地域のロックダウン(都市封鎖)、供給網の混乱で、第3・四半期の売上高の伸びが約6億ユーロ押し下げられたと説明。
大中華圏の販売は15%減少した。新型コロナの行動制限措置が再導入されたことや「地政学的」問題が響いた。
アディダスなどの欧米ブランドを巡っては、新疆ウイグル自治区の綿製品を調達しないとの過去の声明を受けて、3月以降、消費者の間で不買運動が起きている。
アディダスは2021年の売上高について、為替変動の影響を除くベースで最大20%増加するとの見通しを据え置いた。ただ、伸びは従来の想定よりも低めになる見通しという。
2021年の営業利益率と継続事業ベースの純利益についても、従来予測である9.5─10%、14億─15億ユーロの下限になるとの見通しを示した。
関連コンテンツ
PR
PR
PR