- 2021/11/10 掲載
10日の日経平均は4日続落、米株安と円高警戒から上値重く
9日の米国株式市場は下落し、連日の最高値更新に終止符を打った。利益確定の動きに加え、インフレ懸念が幅広い売りにつながった。その後、時間外取引で米株先物が軟調に推移し、日経平均は一時プラスになる場面があったものの、円高を懸念する空気も強いことから、総じて売りが先行する展開となった。
一方、MSCI定期入れ替えについては「5月に入れ替え時は、除外によって数千億規模の資金が流出したとの観測もある。今回の入れ替えは確定してはいないものの、少なからず相場の重しとはなっているようだ」(国内証券)との声が聞かれる。
市場では「決算発表の内容は総じてみると悪くはないが、コスト高要因で下方修正する銘柄も目立つ。物色を選別するため、決算発表が一巡するまで様子見する投資家が多いのではないか」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との指摘もあった。
TOPIXは0.54%安。東証1部の売買代金は、2兆5202億7100万円と細っている。東証33業種では、ゴム製品、空運業、鉄鋼などが下落し、パルプ・紙、海運業などの値上がりが目立つ。個別では、ソフトバンクグループが反落し、東京エレクトロンもさえない。半面、日産自動車が大幅高となった。
東証1部の騰落数は、値上がり873銘柄に対し、値下がりが1213銘柄、変わらずが97銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29106.78 -178.68 29209.06 29079.77
─29296.88
TOPIX 2007.96 -10.81 2017.67 2006.50
─2021.61
東証出来高(万株) 115329 東証売買代金(億円) 25202.71
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