- 2022/01/12 掲載
JDI、約2151億円の減資で資本金1億円に 累損解消で財務健全化
[東京 12日 ロイター] - 経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は12日、資本金を約2151億円減らし1億円にすることを取締役会で決定したと発表した。資本準備金約246億円を全額減少させ、その他資本剰余金に振り替え、約2881億円の累積損失を解消する。3月31日付で実施する予定。累損解消による財務基盤健全化と持続的成長に向けた資金確保を図る。
臨時株主総会を3月26日に開催し、減資に関する議案を付議する。
減資が実施されれば、欠損している繰越利益剰余金に補填する。減資と剰余金処分が2022年3月期の業績予想に与える影響は精査中としている。
不採算体質の続いているJDIは2021年3月期までで7年連続の最終赤字に陥っている。スマートフォン向け液晶パネルの売り上げ減少などにより、22年3月期も184億円の最終赤字(前期は426億円の赤字)を見込んでいる。
資本金1億円以下の法人は税務上では「中小企業」と扱われ、一定の優遇措置も受けられる。
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