- 2022/01/20 掲載
前場の日経平均は反発、米金融政策や中国景気を警戒し荒い値動き
日経平均は小安く寄り付いた後、前日に大幅下落したことを受けて自律反発狙いの買いが広がり、プラスに切り返した。その後も上げ幅を急速に拡大し、一時250円超高に上昇した。
ただ、買い一巡後は勢いを失って上げ幅を縮小。中国で利下げが発表されると同国景気減速への警戒感が強まって、一時前日比約250円安まで下げを深めた。ドル/円が円高に振れたことも重しとなった。新興株市場ではマザーズが心理的節目800ポイントを一時下回った。前引けにかけては、値ごろ感から押し目買いが支えとなり、日経平均は再びプラスに浮上した。
市場では「米国の金融政策正常化への警戒感がくすぶっており、上値は重い。米連邦公開市場委員会(FOMC)を過ぎるまでは、ボラティリティーの高い状況が続くのではないか」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との見方が出ていた。
TOPIXは0.45%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆6504億1800万円と膨らんだ。東証33業種では25業種が上昇。精密機器、食料品、その他製品などが上昇率上位に並んだ。一方、海運業、鉱業、保険業など8業種は値下がりした。
個別では、前日に大幅安となったソニーグループが急反発。トヨタ自動車も反発し、主力株を買い戻す動きが目立った。一方、東京エレクトロンなどの半導体関連やTDKなどの電子部品は軟調。日本郵船もさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1506銘柄(69%)、値下がりが573銘柄(26%)、変わらずが102銘柄(4%)だった。
PR
PR
PR