• 2022/02/04 掲載

FRBは融資先指示せず、気候リスクを監視 ラスキン候補が証言

ロイター

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[ワシントン 3日 ロイター] - バイデン米大統領が連邦準備理事会(FRB)の金融監督担当副議長に指名したサラ・ブルーム・ラスキン氏は3日、上院銀行委員会の指名承認公聴会で証言し、銀行には厳しい監督が必要だが、融資方法や融資先を指示するのは同職の仕事ではないとの考えを示した。

共和党は、ラスキン氏が気候変動問題に取り組むため金融監督担当の立場を利用して石油・ガス会社への融資を抑制するとみて指名承認に反対している。

ラスキン氏は証言で、融資先を決めるのはFRBの仕事ではないと強調。「銀行が行っている基本的な経営判断を規制当局が引き受けることは規制・監督機能とは言えない」と述べた。

FRBはむしろ、気候変動によって銀行が直面するリスクを評価し、適切な対応が取られているかを判断することが必要だという見解を示した。

ラスキン氏は、FRB理事候補のリサ・クック、フィリップ・ジェファーソン両氏とともに公聴会で証言した。

ラスキン氏はFRB元理事で、オバマ政権時代に財務省高官を務めた。民主党の進歩派はこうした経歴を踏まえ同氏を高く評価しているが、指名承認には同党穏健派の支持も必要になる。

銀行委のシェロッド・ブラウン委員長は、パウエルFRB議長の再任とブレイナード理事の副議長昇格とともに、3氏の人事について15日に採決に進めたい考えをこれまでに示している。

3日の公聴会ではラスキン氏の指名承認に関して穏健派から反対の意向はほとんど示されなかった。

民主党穏健派のマーク・ワーナー議員は、ラスキン氏と良好な関係を築いている銀行関係者から話を聞いたと発言。ジョン・テスター議員は、気候変動による農業生産への影響に言及し、FRBがこの問題について理解を深めることに支持を表明。「気候変動が必要な情報収集の対象になるのは明らかだ」と述べた。

ラスキン氏は、銀行の内部リスクからサイバー攻撃まで、あらゆる問題に注意深く、包括的な監督を行うと表明した。

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