- 2022/02/07 掲載
ECB、7月利上げ開始の可能性低い=ラトビア中銀総裁
3日の理事会後の会見でラガルド総裁がインフレリスクの高まりを認め、年内利上げ開始の可能性を排除しなかったことから、投資家は利上げ時期の予想を前倒ししている。
カザークス総裁はロイターのインタビューで、7月に利上げするとしたら、その前に資産買い入れを終了することになり「極端でありそうにない急速なテーパリングになる」と指摘。「現時点で特定の月を挙げるのは非常に尚早だ」と述べた。
ECBは資産買い入れ終了した後、早期に政策金利の引き上げというプロセスをかなり前から示しており、先週の理事会後もその方針を再確認した。
ユーロ圏の1月のインフレ率は前年比で5.1%と過去最高を更新し、ECBの目標の2倍以上となった。
カザークス氏は「インフレが高止まりし、労働市場が引き続き強い、あるいは一段と強くなり、景気が順調に推移すれば、方向性は明白で、われわれは過去の想定よりも早めに行動するだろう」とし「景気が回復基調で、インフレは高水準でそれが長期化するリスクが高まっている。新たな実質買い入れの必要性は薄れている」と述べた。
債券買い入れについては、理事会ごとに買い入れ方針を示すのは、そのたびに債券市場を動揺させることになるとし、買い入れ縮小の行程表を示すほうが良いとの見解を示した。
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