- 2022/03/03 掲載
花王、豊橋工場に柔軟で効率的な生産体制と新たな物流モデルを構築
スキンケア・ヘアケア製品を中心に多品種を生産する豊橋工場では、生活者の購買行動の変化による需要の変動や、少子高齢化による労働人口の減少に対応し、働きやすい環境を実現するため、ロボットやAIなどを利用したフレキシブルな生産体制の構築に取り組んでいます。あわせて、新たに完全に自動化された倉庫を建設し、工場の物流自動化および配送機能を担うロジスティクスセンターとの一体運営により、連携して柔軟に製品を供給できる「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」の実現をめざします。
新たな物流モデルの実現に向け2022年2月に着工した新倉庫は、建築面積が約7,150m2、自動倉庫の保管能力は120万梱、自動化設備による入出荷能力は各4万梱/日を計画、2023年上期の竣工・稼働開始を予定しています。ケース仕分けロボット、無人搬送車(AGV)、無人フォークリフトなど先端技術を利用した自動化設備の導入により、倉庫内の仕分け作業は固定された作業場所を必要とせず、仕分けロボットとAGVが自在にパレットへの積みつけとパレットからの荷卸しを同時に行なう、自由度の高い完全自動化を実現する設計としています。また、太陽光発電の導入による使用電力の再生可能エネルギー化や、花王独自の技術による廃PETを原料としたアスファルト改質剤「ニュートラック 5000」(*1)を使用するなど、環境性能に優れた施設とし、CASBEEあいちAランク(*2)およびBELS5☆(*3)の取得も予定しています。
建築や制御システム、物流機器等の先端企業と協働し、ロジスティクスの効率化と、作業環境の改善や環境負荷低減による持続可能なサプライチェーンの共創をめざします。
*1 廃PETを原料として再利用し、耐久性など舗装性能を高め環境負荷を削減できるアスファルト改質剤。
https://chemical.kao.com/ja/products/B0102982_ja.html?region=jp
*2 住宅・建築物の総合的な環境性能をS/A/B+/B-/Cの5段階で評価する愛知県建築物環境配慮制度。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenchikushido/casbeeaichi.html
*3 建築物の省エネ性能を第三者評価機関が5段階評価し認定する建築物省エネルギー性能表示制度。
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/bels/bels.html
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