- 2022/03/08 掲載
NY外為市場=ドル上昇、原油高騰で安全通貨に資金流入
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが上昇。安全通貨として資金が流入した。欧米がロシア産原油の輸入禁止を検討していることを受け原油価格が14年ぶりの高値に浮上し、世界の経済成長に与える影響が懸念された。
ドル指数は0.33%高の99.24。ユーロ/ドルは0.7%安の1.08575ドルとなった。エネルギー価格の上昇がスタグフレーションにつながり、欧州経済に打撃を与えるとの懸念を受けた。
OANDAのシニアアナリスト、エドワード・モヤ氏は「ロシアとウクライナの紛争はコモディティー価格の一段の高騰を招き続けており、今年の成長見通しを脅かしている」と述べた。
米国時間の原油先物は急伸し2008年以来14年ぶりの高値を付けた。欧米がロシア産原油の輸入禁止を検討しているほか、イラン産原油が速やかに市場に回帰する可能性が低下したことを受けた。
モヤ氏は「米国は欧州ほどロシアのエネルギー供給に依存していないため米経済は短期的にはまだ良好な状態にある」とし、このことは短期的にドルの支援材料になるとした。
ユーロ/スイスフランは0.32%高の1.00495フラン。序盤にはパリティ(等価)水準を付けた。
ポンド/ドルは0.91%安の1.3108ドル。
コモディティー価格に連動しやすい豪ドル/米ドルは0.56%安。序盤には1%高となる場面があった。
ドル/円 NY終値 115.29/115.32
始値 115.07
高値 115.47
安値 115.09
ユーロ/ドル NY終値 1.0852/1.0856
始値 1.0858
高値 1.0932
安値 1.0846
PR
PR
PR