中国、不動産税導入見送りへ　3年連続

［北京　８日　ロイター］ - 中国は不動産税導入を３年連続で見送る。８日に発表された２０２２年の立法計画に不動産税が含まれていなかった。すでに低迷している業界にさらなる打撃を与えないよう配慮した可能性がある。

不動産税の構想は１０年以上前からあり、１９年の全国人民代表大会（全人代）常務委員会で議題に盛り込まれた。しかし地方政府などの反対で実現しなかった。

不動産業界は当局の過熱抑制策で低迷。一部都市は規制緩和に動いている。

５日の李克強首相の政府活動報告でも、不動産税への言及はなく、対象を限定した、一段の政策緩和の方針が打ち出された。

８日発表の立法計画は、一部地域での不動産税の試験的導入に言及しているが詳細には踏み込んでいない。