- 2022/03/11 掲載
中国JDドットコム、21年第4四半期の純損益が赤字転落
純売上高は約23%増の2759億元(436億4000万ドル)となり、個人消費の鈍化が響いて伸び率は6四半期ぶりに低水準だった。決算発表を受け、株価は時間外取引で6%下落した。
リフィニティブのIBESデータによると、アナリスト予想は2744億5000万元だった。
JDドットコムの売り上げの大部分を占めるJDリテールの売上高は約21%増。物流事業の売上高は約28%の急増となった。
JDドットコムの21年通年の純売上高は9516億元(約1493億元)となり、前年比で27.5%伸びた。
JDドットコムの徐雷社長は決算発表で「われわれはまだ多くの変化と不確実性の中にあり、中国の競争環境は常に進化しており、時には激しくなることがある」との見方を示した。
家電製品から高級品まであらゆる商品を販売するJDドットコムは、主に株式報酬費用の増加によって一般経費が89%増加したと説明。
サプライチェーン(供給網)と物流への投資により競合企業に対して競争力を持つJDドットコムは、調達コストも10.7%増えたとした。 世界2位の経済大国の中国で消費者が裁量支出を減らす中、経済成長の鈍化が電子商取引業界に打撃を与えている。
競合のアリババ・グループ・ホールディング(阿里巴巴集団控股有限公司)が先月発表した21年10―12月期決算の増収率は同期として14年の上場以降で最低だった。
中国ではピンドォドォ(ピン多多)やバイトダンス(北京字節跳動科技)といった参入企業が市場シェアを獲得し、この分野はますます競争が激化している。
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