- 2022/03/14 掲載
ドイツのロシア産エネルギー停止、GDP最大3%下押しと試算
試算を示したのは、欧州の経済・財政政策研究ネットワーク、エコンポル・ヨーロッパ。IFOマクロ経済調査センターのAndreas Peichl所長は「新型コロナウイルスのパンデミックのコストが経済生産の約4.5%であることを考えると、エネルギー輸入停止のコストは深刻になる」と述べた。想定される衝撃のモデル化には不確実性が高く、より大きな経済の落ち込みや不安定化の可能性も排除できないとした。
多くの産業がまだパンデミックの影響から回復していないことを考慮する必要があるとも指摘。石油や石炭は代替輸入先を確保できるが天然ガスの代替確保は難しいとした。
IFOエネルギー・気候・資源センターのカレン・ピッテル氏は「ドイツはガスのロシア依存を早急に、断固として減らすべきだ」とし、たとえ禁輸が差し迫っていなくても、化石燃料の節約や代替を促す奨励措置が最優先、最重要な対応だと指摘した。
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