中国、今年は安定した経済運営確保＝国務院

［北京　１４日　ロイター］ - 中国国営メディアは１４日、中国国務院（内閣に相当）が今年は安定した経済運営を確保し、経済成長率や雇用、物価を妥当な範囲内に保つとの方針を示したと報じた。中国経済が新たな下振れ圧力に直面し、困難と課題が増えていると指摘したことも国務院の定例会議後に伝えた。

中国は「循環的な調整を強化し、安定した成長をより重要な位置付けとし、改革と開放を深め、通年目標と課題を達成するように努める」と表明した。

中国は２０２２年の国内総生産（ＧＤＰ）成長率目標を５．５％前後としている。背景には不動産市場の低迷と消費不振が、世界２位の経済大国である中国の経済見通しに影を落としている事情がある。

国務院は、中国は小規模企業が利用できる融資を増やし、包括的な融資コストを引き下げると説明した。

国際情勢や商品価格の変化、中国経済への影響を注意深く監視し、対処するための措置を講じるとした。

国務院は、政府が企業を支援するための税還付を加速するとも表明した。

中国は、約２兆５０００億元（３９３０億ドル）の減税と税還付を今年実施することも明言している。