- 2022/03/15 掲載
日経平均は小幅続伸、原油安や円安が支え ウクライナ警戒根強い
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比38円63銭高の2万5346円48銭と小幅に続伸して取引を終えた。朝方に安く寄り付いたが短時間で切り返し、100円超高となる場面もあった。ウクライナ情勢への警戒感は根強い一方、原油安や為替の円安、中国の良好な経済指標が支えとなり、方向感に乏しい動きとなった。
日経平均は朝方に反落でスタート。前日の米国株式市場でハイテク株比率の高いナスダックが大幅安となったことを嫌気する形となった。その後は、原油価格の上昇一服や円安基調を支えに、株価はプラスに切り返した。ただ、勢いは続かず伸び悩み、方向感に乏しい動きとなった。
市場では「積極的に売買する手がかりに乏しく、機械が主導するような相場となった」(ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役)との声も出ていた。中国で良好な経済指標が発表され日経平均は一段高となる場面があったが、大引けにかけては次第に上げ幅を縮めた。
相場の重しとなっているウクライナ情勢を巡っては「さらなる悪材料は限られるのではないか。株価は底値固めをしている。ただ、上伸の材料も欠いている」(菊池氏)との指摘もあった。ウクライナとロシアの協議は15日にも継続が見込まれ、進展があるか関心が寄せられている。
TOPIXは0.79%高の1826.63ポイントで取引を終了。東証1部の売買代金は2兆7976億2900万円だった。東証33業種では、値上がりは保険業や空運業、電気・ガス業など25業種で、値下がりは鉱業や非鉄金属、石油・石炭製品など8業種だった。
アジア株が軟調に推移し、ソフトバンクグループやファーストリテイリングといった、中国関連と目される銘柄がさえなかった。資源安を受け、INPEX、住友金属鉱山なども下落。アステラス製薬も軟調だった。
一方、米金利が上昇する中、三菱UFJフィナンシャル・グループや第一生命ホールディングスがしっかり。信越化学工業、リクルートホールディングスも高かった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1761銘柄(80%)、値下がりは373銘柄(17%)、変わらずは46銘柄(2%)だった。
*改行を整えて再送します。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 25346.48 +38.63 25228.53 25,219.13─25,441.67
TOPIX 1826.63 +14.35 1811.51 1,810.92─1,834.17
東証出来高(万株) 122208 東証売買代金(億円) 27976.29
PR
PR
PR