- 2022/03/17 掲載
米国株式市場=続伸、FOMC声明後に不安定な値動き
FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、大方の予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げた。今年末時点での金利見通しは1.75─2.00%と、一部投資家の予想よりタカ派的となった。
FRBはウクライナでの戦争などが経済に大きな不透明感をもたらしているとしつつも、40年ぶりの高インフレへの対処として、FF金利の「継続的な引き上げが適切になる」とした。
主要株価指数はFOMC声明発表後に上げ幅を大きく縮小し、S&P500とダウ工業株30種は共に一時マイナス圏に沈んだ。ただ、パウエルFRB議長の会見が始まると落ち着きを取り戻した。
ロイトホルト・グループのチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は、FRBがインフレ高進に対し行動したことで投資家に安心感が広がった可能性があると指摘した。
一方、他のアナリストからは積極的な利上げで景気が腰折れするとの懸念の声も上がった。
FOMC声明発表前は、ウクライナとロシアの停戦交渉や中国の景気刺激・市場安定策への期待から株価は上昇していた。
S&P500の主要11セクターでは、最近の売り局面で下げが目立っていた一般消費財や情報技術が3%超上昇。通信サービスと金融も好調だった。マイナス圏で引けたのはエネルギーと公益事業のみだった。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.78対1の比率で上回った。ナスダックでも3.79対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は158億2000万株。直近20営業日の平均は140億4000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34063.10 +518.76 +1.55 33653.93 34075.94 33391.24
前営業日終値 33544.34
ナスダック総合 13436.55 +487.93 +3.77 13119.37 13440.12 12992.20
前営業日終値 12948.62
S&P総合500種 4357.86 +95.41 +2.24 4288.14 4358.90 4251.99
前営業日終値 4262.45
ダウ輸送株20種 16373.45 +854.38 +5.51
ダウ公共株15種 985.41 -2.76 -0.28
フィラデルフィア半導体 3340.07 +159.83 +5.03
VIX指数 26.67 -3.16 -10.59
S&P一般消費財 1381.12 +44.78 +3.35
S&P素材 525.68 +8.20 +1.58
S&P工業 852.61 +11.09 +1.32
S&P主要消費財 766.42 +1.03 +0.13
S&P金融 637.31 +17.85 +2.88
S&P不動産 289.84 +3.24 +1.13
S&Pエネルギー 540.44 -2.33 -0.43
S&Pヘルスケア 1558.13 +18.85 +1.22
S&P通信サービス 226.90 +6.45 +2.93
S&P情報技術 2646.17 +85.07 +3.32
S&P公益事業 359.15 -0.61 -0.17
NYSE出来高 14.27億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26165 + 565 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26125 + 525 大阪比
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