- 2022/03/18 掲載
午前の日経平均は小幅続伸、米株高を好感 市場に安心感
17日の米国株式市場は続伸し、主要3指数が軒並み1%超となった。前日の米連邦準備理事会(FRB)の利上げが消化され、ロシアのデフォルト(債務不履行)の可能性を巡る懸念が後退した。
ロシア財務省は17日、ドル建て国債2本の利払いに向け送金を行ったと発表した。複数の関係筋によると、一部の債券保有者はドル建てで資金を受け取ったという。
日経平均は寄り付きで3円安と小幅に反落後、プラス圏に浮上し、136円29銭高の2万6789円18銭で高値をつける場面があった。その後は利益確定売りに押され、プラス圏とマイナス圏を行き来する方向感に欠く値動きが続いた。日経平均は前日に890円超高、4営業日で1500円近く上昇したため、利益確定売りに上値を抑えられる格好となった。
市場では「FOMC通過でいったん安心感が広がっているが、油断は禁物。原油価格は再び上昇しているほか、今後は米連邦準備制度理事会(FRB)高官らがタカ派色を強める可能性がある」(国内証券)との声が聞かれた。
TOPIXは0.16%高の1902.11ポイントで午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3655億2300万円だった。東証33業種では、非鉄金属、不動産業、海運業などの18業種が値上がり、空運業、輸送用機器、証券業などの15業種が値下がりした。
個別では、再生可能エネルギー事業を手掛けるレノバが急伸し、19%超高で東証1部の値上がり率トップ。萩生田光一経産相が洋上風力の公募見直しに言及したことが好感された。
トヨタ自動車は反落し1%超安。前日までの急ピッチなリバウンドに対して警戒感が生じたほか、生産台数計画の下方修正を発表したことが嫌気された。
そのほか、ソフトバンクグループ、リクルートホールディングス、ファーストリテイリングがしっかり。ファナック、デンソー、電通グループはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がりが767銘柄(35%)、値下がりは1299銘柄(59%)、変わらずは112銘柄(5%)だった。
関連コンテンツ
PR
PR
PR