- 2022/04/12 掲載
島津製作所、心疾患など全身のカテーテル治療を支援する血管撮影システムを発売
本製品は、AIのディープラーニング技術とX線照射条件の最適化により従来の40%以上線量を削減(*2)し、低線量下における治療デバイスの視認性を向上させました。血管撮影システムの画像処理エンジンにAIを搭載したのは世界で初めてです。また本製品は、各医療現場で効率的に使用いただくための新しいカスタマイズ機能を備え、シンプルで使いやすいワークスペースを実現します。常に最新ソフトウエアにアップデートするサブスクリプションサービスも開始し、長期間の使用を見据えたサステナブルな製品です。
*1 2022年3月現在発売済みの血管撮影システムの画像処理エンジンにおいて(当社調べ)
*2 装置標準(7.5pps、10ppsモード)での従来比
血管撮影システムは、患者さんに対して任意の方向からX線を照射することができ、血管のリアルタイムの透視画像(動画)が得られることから、心血管や脳血管をはじめ全身の血管の状態や微細なデバイスなどが観察できます。医師がカテーテル(細管)を患者さんの手首や鼠けい部の血管から挿入し、目的の部位(心臓や頭部、肝臓や肺など)まで進めて患部の状態を観察する血管造影検査や、治療デバイスを挿入して血管拡張などを行うカテーテル治療に用いられます。
各医療施設では、X線被ばく低減のための低線量運用が進められていますが、低い線量下ではX線ノイズによりデバイスの視認性が低下します。当社は、医療施設での低線量運用と、患者さんの負担減につながる治療デバイスの微細化を支援するために、AI技術を利用して低線量下でも安全にカテーテル治療が行える新画像処理技術「SCORE(TM)Opera(スコアオペラ)」を開発しました。
新製品は、4月15017日に開催される2022国際医用画像総合展(ITEM2022)で紹介いたします。
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