- 2022/04/14 掲載
日立、情報一元管理プラットフォーム「WIGARES」の販売を開始
業務ノウハウのデジタル化・統合管理には、日立が開発した「構造化情報一元管理技術(以下、SIMT)(*2)」を活用することで、複数システムやファイルサーバー内に散在する情報に識別子(構造化 ID)を付与して構造化し、集約して蓄積、共有、再利用ができるナレッジベース(*3)を構築します。さらに、それらの情報同士の関係性(関係リンク)を業務ベースで定義することにより、複数システムにまたがる複雑な業務ノウハウのデジタル化が可能です。
なお、日立は、2021年12月から、国内の大手製造業において「WIGARES」の実証実験を行ってきました。その結果、設備トラブル発生の兆候を捉えた際に、処置判断に必要となるマニュアル、設計図書、保守情報などのデータが格納されている各システムから自動で取得し、それらデータの参照手順とともにユーザーへプッシュ通知するといった高い実用性を確認しています。
今後、日立は「WIGARES」をLumada(*4)ソリューションとして国内の製造業に幅広く提供するとともに、クラウド対応(*5)や異常発生時の自動運転制御などの機能を拡充していく予定です。また、日立のデジタルソリューションと「WIGARES」を連携させることで、CPS(*6)の構築によるプラント操業自動化の実現をめざします。これにより、お客さまの事業価値の向上およびレジリエンス(企業の事業継続性)の追求を通して持続可能な社会の実現に貢献していきます。
*1 「WIGARES」:株式会社日立製作所が日本において商標登録出願中。「WIGARES」はWisdom(知)、Gather(集)、Refined(洗練)、Space(場)を組み合わせた造語。人々の学びや経験から生み出した知恵によるメソッド、および人に抱え込まれた暗黙知とシステムに蓄えられた情報を寄せ集め、つなぎ合わせた形式知を価値あるものへ洗練し続ける場・空間を提供するという意味を込めています。
*2 SIMT(Structured Identifier Management Technology):構造化情報一元管理技術
*3 ナレッジベース:知識をコンピューター上で蓄積したデータベース。
*4 Lumada:お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
*5 現状、「WIGARES」はオンプレミスのみでの提供となります。
*6 CPS(Cyber Physical System):サイバーフィジカルシステム
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