- 2022/04/22 掲載
急激な円安「数字もって示した」と鈴木財務相、日米当局の意思疎通確認
鈴木財務相は、イエレン長官との会談で「金融市場の動向、とくに最近のドル円相場の動きについて議論した」と述べた。そのうえで「これまでのG7(主要7カ国)やG20(20カ国・地域)における為替に関する合意を維持しつつ、為替の問題に関し、日米の通貨当局間で緊密な意思疎通を図ることを確認した」と語った。
会談では「私のほうから直近の円安が、やはり急激であるということを数字をもって示した」ことを明らかにした。「互いに確認したのは、これまでG20あるいはG7で3項目にわたる基本的な考えがあるので、その考えに沿って今後も対応していくと。そして日米当局間で連携もしていきましょうと」のやり取りも紹介した。
為替の議論については「私の方からした」とし、「懸念を伝えたというよりも互いのいまの国の経済状況についていろいろ話をやり取りした」と記者団に語った。
為替介入に関しては「相場についてもコメントしないから、介入とかなんとかについても、それはコメントしない」とした。そのうえで鈴木財務相は「急激な変動は好ましくないと言っているが、実際に急激な変動をしているわけで、緊張感をもってしっかりとみていかなけばならない」と述べた。
日米財務相会談では、ロシアによるウクライナ侵略を強く非難するとともに、日米がG7などと緊密に連携しながら、引き続きロシアに対する制裁を着実に実施することも確認した。
会談では「日本の直近の対応として、外為法改正と最恵国待遇を撤回するための関税暫定措置法改正が与野党の賛同を得て成立した」ことを伝えた。
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