- 2022/05/10 掲載
愛媛CATVとインテック、被災現場の高精細映像活用の実証試験を実施
愛媛CATVは、愛媛県が、防災・減災対策への5Gや先進デジタル技術の活用方法を検討するために設置した「令和3年度愛媛県災害情報5G活用検討会」の運営等業務を受託し、以下の任務の一環として本実証試験を実施しました。
<検討会の任務>
(1)5Gや先進デジタル技術を活用した防災・減災対策の効果的・効率的な推進
(2)災害時の活用を想定した実証試験に係る検討及び結果の検証
(3)次期災害情報システム・防災通信システム更新の際における先進デジタル技術の活用
本実証試験では、中山間地域や沿岸地域を災害発生地と想定し、その地域の高精細映像を愛媛CATVのローカル5G(※1)と地域閉域網、インテックのワイヤレスIoTデバイス(※2)と都市OS(FIWARE)を活用して愛媛県庁まで伝送し、その映像を確認しました。愛媛CATVとインテックは、映像の4KとHDとの比較や、ドローン・船舶などの撮影位置を映像と合わせてリアルタイムに把握できるICT環境構築の支援を行いました。
※1 ローカル5G:企業や自治体等が5Gによるプライベートネットワークを構築して利用できる通信環境。無線通信回線として利用可能で、運用するには無線局免許の取得が必要。
※2 ワイヤレスIoTデバイス:水位センサーや赤外線センサーなどのセンサーデバイスの総称。クラウド上の都市OSにセンサーデバイスで取得したデータを収集するために無線ネットワークを活用。本試験では撮影位置を特定するためにGPSを活用。
■実証試験の概要
5Gの電波伝搬特性の異なる環境(中山間地域、沿岸地域)において、いずれも5Gが4K高精細映像の伝送に有効に活用できることが確認され、概ね、良好な結果が得られました。
また、実運用に向けて、県が要請してから高精細映像を閲覧できるまでの所要時間、基地局からのカバーエリアや4K映像を効果的に活用できる撮影方法などが確認できました。また、ワイヤレスIoTデバイス等と都市OS(FIWARE)のダッシュボード機能との組合せにより、海上のように撮影場所の把握が困難な現場においても、撮影場所を迅速・的確に把握できることが確認できました。
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