- 2022/05/10 掲載
ボッシュ、水電解装置のコンポーネントを開発
・ボッシュは2020年代末までに、この新事業分野に最大5億ユーロを投資予定
・ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長のシュテファン・ハルトゥング :「私たちが目指すのは、ボッシュの技術を使って欧州での水素製造が急拡大するよう支援することです」
シュトゥットガルト/レニンゲン(ドイツ) - グリーン水素に関して、ボッシュがアクセルを踏み込みます。効果的な気候変動対策を実現するために、ボッシュはこの新しい燃料を利用するだけなく、これを製造する企業として参入することを計画しています。このためボッシュは、電気分解によって水を水素と酸素に分離する、水電解装置のコンポーネントの開発に着手します。このための電気は、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギーで生成され、いわゆる「グリーン水素」と呼ばれる水素の生成が理想的です。「気候変動対策をこれ以上遅らせることはできません。私たちが目指すのは、ボッシュの技術を用いて欧州での水素製造が急拡大するように支援することです」と、ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長シュテファン・ハルトゥングは年次記者会見の場で語りました。「私たちは、この開発に燃料電池技術のノウハウを活用します」と、ロバート・ボッシュGmbHの取締役会メンバーであり、モビリティ ソリューションズ事業セクター統括部門長であるマルクス・ハインは語ります。こうしたノウハウを足掛かりに、ボッシュは、水電解装置のコンポーネントの開発をモビリティ ソリューションズ事業セクターに委ね、2020年代末までにこの事業に最大5億ユーロを投資する計画です。エネルギーの多様化、脱化石燃料、CO2排出量削減の必要性から、鉄鋼、化学、大型貨物などのエネルギー消費量の多い産業だけでなく、民間の不動産においてもグリーン水素の需要が急速に増大しています。EUによると、需要は2030年までに年間約1,000万トンまで増大すると見られています。ボッシュは、水電解装置のコンポーネント市場は2030年には全世界で約140億ユーロ規模に拡大し、なかでも欧州は最も高い成長率を示すものと予測しています。企業や社会が化石燃料への依存を減らし、新しい形態のエネルギーを活用できるように、ボッシュは、今後3年間で約30億ユーロを電動化や水素などのクライメートニュートラル技術に投資する意向です。
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