- 2022/05/17 掲載
図研エルミック、映像連携プラットフォーム「FA Finder」にAI映像解析を追加
<特長1 : 専門知識が不要な、製造現場ですぐに使えるAIを提供>
FA Finder AI映像解析オプションでは、図研エルミックが、ユーザーの製造現場で撮られたカメラ映像を学習用データとして活用し、ユーザーに代わって学習済みモデル(*2)を準備することで、AI映像解析導入の障壁を下げることを目指しています(図1)。また、AI映像解析の実用性に不安を感じているユーザー向けには、無償の事前確認サポートを提供します。
<特長2 : 異常の原因探索、予知保全、自動制御を1本化>
FA Finder AI映像解析オプションは、製造現場のカメラ映像をAI解析し、解析結果をBIツール(*3)やPLC(*4)と連携させる機能があります。AI映像解析とBIツールの連携で、解析結果と製造情報を併用し、詳細で迅速な異常原因の探索や"異常の兆し"をとらえることを可能にします。さらに解析結果とPLC等の制御装置との連携で、例えば、異常や異常の兆しに応じて、ロボットアーム等の自動制御も可能になります。つまり、カメラ映像を活用して異常の原因究明から解決まで取組める統合プラットフォームとして活用できます(図2)。映像解析・予知保全・自動制御の各システムを個別に構築する場合と比較して、コストを抑えてシステムを構築できます。
以上
*1 予知保全 : 定期的なメンテナンス業務を行う予防的な保全に対し、IoTを利用して継続して機器の状態を計測し、データから設備の異常の兆候をとらえてメンテナンスを行うことを指します。
*2 学習済みモデル : 本稿では、モデルとはAIが入力に対し評価をして結果を出力するものを指します。現時点でのAIは、ユーザーの目的に合わせて、異常や異常の前兆の判断基準をあらかじめ学習させる必要があり、学習後のモデルを学習済モデルと呼びます。
*3 BIツール : Business Intelligence Toolの略。産業用途では、開発、製造現場で蓄積される種々の膨大なデータを可視化し、人がわかりやすい形にして表示するソフトウェアツールです。
*4 PLC : Programmable Logic Controller 本稿では、製造現場での機器、装置を制御する機器
■図研エルミック株式会社について
図研エルミックは、東京証券取引所スタンダード市場に上場し、資本金は5億円です。
RTPやONVIFなど、動画、音声のインターネット配信に関する技術を強みとして、ストリーミングエンジニアリングサービスを展開しています。FA分野では、イーサネットを介して監視カメラ、FA機器、BIツール等を連携させるプラットフォームを提供し、ものづくりのデジタル化による生産力向上に貢献していきます。
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