- 2022/05/23 掲載
午後3時のドルは127円後半、米景気後退懸念で上値重い
時間外取引の米長期金利は2.83%台と前週末から上昇しているものの、「3%を下回る推移が続いており、以前よりも米景気の強さに対する自信が薄れてきている」(国内銀行)という。米景気減速懸念からドルは対主要通貨で売り圧力が強まった。
また、「投機筋が円売りポジションを一旦外している」と、あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は指摘する。
リスクリバーサルで円高方向のポジションが増えているほか、20日に発表された米商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(17日時点)に基づくロイターの集計でも、円ショートは前週から減少している。
諸我氏は今後のドル円について「上値は抑制されやすい」とした上で、「株価への下値不安が強い中で、投機筋も円売りポジションを積み上げにくい」とみる。
りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、武富龍太氏は「ドル/円はピークを付けた」と指摘。米連邦準備理事会(FRB)が6月、7月の会合での50ベーシスポイント(bp)の利上げや中立金利を超える水準まで利上げするとの姿勢を明確にする中で、米景気の腰折れが意識されやすいことや、期待インフレも含めてインフレも落ち着いてきていることから、ドルは年末にかけてはじりじりと下がると予想する。
武富氏は、目先のドルは127円ちょうどが意識されやすいが、それを抜ければ、「3月末に付けた125円まで下がってもおかしくない」との見方を示した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 127.78/80 1.0597/01 135.43/47
午前9時現在 127.88/90 1.0567/71 135.15/19
NY午後5時 127.85/88 1.0560/64 135.03/07
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