- 2022/05/23 掲載
独IFO業況指数、5月は予想外に上昇 景気後退懸念後退
高インフレ、供給網の問題、ウクライナ戦争にもかかわらず、底堅さを示した。サービス部門が上向いた。
ロイターがまとめた市場予想は91.4だった。
IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏はロイターに、現時点でドイツが景気後退に陥る兆しはないと述べた。新型コロナウイルス規制の緩和で観光や接客などのサービス業が恩恵を受けているという。
ただ工業製品の需要が大幅に減退しており、製造業や小売業で供給問題が続いていると指摘した。「供給制約に緩和の兆しは見えない」という。
製造業の輸出見通しは若干上向いたものの、高揚感には程遠いと述べた。
20日発表した4月の生産者物価指数(PPI)は前年比上昇率が33.5%に加速し、過去最高を更新した。ウクライナ戦争の影響でエネルギー価格が大幅に上昇した。
ハウク・アウハウザー・ランペのアレクサンダー・クルーガー氏は、インフレと供給制約が新型コロナ後の消費ブームを脅かしていると指摘。「今年下半期に経済が力強く復活するという見方には、ますます大きな疑問符が付く」と述べた。
TABLE-German Ifo business climate index rises in MayGerman business morale unexpectedly rises in MayNo signs of German recession at the moment -Ifo economistUPDATE 1-German business morale unexpectedly rises in May despite Ukraine warUPDATE 1-ドイツ生産者物価、4月は過去最高の33.5%上昇 天然ガス高騰
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