- 2022/05/24 掲載
ダボス会議、独経済相やIMF専務理事などこれまでの発言
◎ハベック独経済相
われわれは少なくとも4つの危機を抱え、それらは絡み合っている。具体的には物価高、エネルギー危機、食の貧困化、気候危機だ。われわれがこのうちの1つだけに集中して取り組んでも問題は解決できない。だがどの問題も片付かない場合、世界的な景気後退(リセッション)に陥り、国際社会の安定に甚大な悪影響を及ぼすのではないかと非常に恐れている。
◎ゲオルギエワ国際通貨基金(IMF)専務理事
ウクライナにおける戦争と世界的な金融環境の引き締まり、特に食品をはじめとする価格ショックによって、過去1カ月で先行きが「暗くなった」のは間違いない。(討論会でリセッションを予想するか聞かれると)現時点ではノー。だがそれが問題外という意味ではない。
◎ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁(ブログへの投稿)
ロシアとウクライナの戦争は、最高潮に達したグローバル化が転換点を迎えたことを示す可能性が十分にある。サプライチェーン(供給網)の効率性は当面低下し、移行期間において経済にはより持続的なコスト面の重圧がかかってもおかしくない。
◎ビルロワデガロー仏中銀総裁
インフレと成長の間に短期的トレードオフの関係があるとの考えは否定したい。目先の話としては、われわれが優先すべきはインフレとの闘いであるのは間違いない。
◎マリオット・インターナショナルのカプアノ最高経営責任者(CEO)
リセッションの脅威がわれわれの事業において顕現化している様子は今のところみえない。待機需要(ペントアップ・デマンド)が続いている。
◎ファーマン元米大統領経済諮問委員長
基本シナリオとしてリセッションが起きる確率は15%強。家計のバランスシートは強固で、数カ月のうちにより多くの人が労働市場に戻ってくると期待される。しかし米連邦準備理事会(FRB)は、大方の関係者が現在想定しているよりも政策金利を引き上げる必要があるかもしれない。
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