- 2022/06/02 掲載
中国金融機関、文書規則緩和求める 業務円滑化へ=関係筋
中国では契約や取引は当該文書に公式の赤い社印が押されている場合のみ法的に認められる。だが大口融資や外国為替を提供する際は銀行窓口で社印を押すことが求められ、会社が登録されている支店しか扱えない案件もある。
コロナ拡大で都市封鎖が行われる中、多くの銀行支店は閉鎖されるか深刻な人員不足に陥った。このため企業は文書要件を満たせず、銀行側はサービスを提供しなかったという。
金融ハブの上海では封鎖が解除されたが、銀行関係者は未処理の取引に対処しサービスを全面再開するには時間がかかると話す。
関係筋によると、銀行は文書規則の一部緩和を当局に求めているが、明確な回答は得られていない。
ある国際金融機関の幹部は「各都市の当局と個別に協議せねばならず、それぞれ解釈が異なった」と話した。
大手国有銀関係者は、危機管理策を用意しておくべきだったと指摘された一方、規則に関し柔軟な対応は認められなかったと語った。
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