- 2022/06/06 掲載
リバーフィールド・KDDIなど、医療業界のDXに向け5G SAとMECによる遠隔医療実証を実施
本実証では、以下2点を実施しました。
1.手術支援ロボットの操作の様子を複数のモニターへ映像伝送、遠隔指導を実施
KDDI DIGITAL GATE(注3)の5G SA環境から接続したMEC上の映像中継サーバーで映像信号を分岐することで、複数のモニターへの低遅延映像伝送を実現しました。遠隔でリアルタイムに手術指導が可能なことを確認しました。
2.5G SAとMECを経由した手術支援ロボットの操作を実施
5G SA環境とMECを経由し、熟練医が手術支援ロボットを操作しました。
本実証実験の結果を踏まえ、無線ネットワークにおいて、医師の遠隔指導や手術支援ロボットの遠隔操作をスムーズかつ安定的に行うための技術的な課題を洗い出し、医療業界のDXを目指していきます。
■背景
・医療業界では、超高齢化社会により医師不足が課題に挙げられています。特に外科医育成においては、手術現場で熟練医から最新の手術方式などの指導を受ける必要がありますが、熟練医が都心に集まっているため地方の外科医育成が課題です。熟練医の少ない地域の外科医育成を可能とする手段として、手術支援ロボットの遠隔操作による指導が期待されています。
・手術支援ロボットの遠隔操作で求められる水準の高精細映像の低遅延伝送は、LANなどの有線ネットワークによる執刀医とロボットの1:1の通信に限定され、執刀医にアドバイスを行う熟練医や、手術の様子を見たい研修医などに映像を同時配信することが困難でした。
・複数拠点へのリアルタイムな映像伝送を可能とする手段として、5G SA環境とMECが期待されています。
注1)5G基地局と5G専用のコア設備 (5GC) を組み合わせ、5G技術だけで通信を可能としたシステム。ネットワークスライシングや、お客さまの近くに配置されたサーバでデータ処理を行い低遅延な通信を提供するマルチアクセスエッジコンピューティング (MEC) などの新たな機能の提供が可能。
注2)「AWS Wavelength」は、アマゾン ウェブ サービス (AWS) のコンピューティングサービスとストレージサービスをau 5Gをはじめとする5Gネットワークのエッジに組み込むことで、機械学習、モノのインターネット (IoT)、動画やゲームのストリーミング配信など、超低遅延が求められるエッジコンピューティングの活用を支援するサービス。
注3)KDDIが2018年9月にオープンしたIoT、5G時代のデジタル開発拠点。https://biz.kddi.com/digitalgate/
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