- 2022/06/15 掲載
NTTデータエンジニアリングシステムズ、「Space-E 2022 CAM」の販売を開始
Space-E 2022 CAMでは、優れたCAM演算ロジックを採用したことで、大物の重切削から小物の精密加工まで対応でき、複雑な曲面を品質よく仕上げることで人によるミガキ作業を軽減できます。あわせて、ユーザーインターフェイスの最適化によりCAMの設定時間を従来に比べて60%短縮します。
■背景
日本のものづくりの強みである優れた品質は、加工技術、工作機械、工具、CAD/CAM操作など多岐にわたる知識と経験を有する、現場で鍛え上げられた匠によって支えられています。当社では、現場の匠を支援するために、2012年から、一般社団法人ものづくりネットワーク沖縄(以下、mdn)様と連携し、CAD/CAM開発をはじめ新たなものづくり技術の研究開発を進めてきました。長年取り組んでいる重点課題は加工の自動化です。このたび、その一環として仕上げ工程のミガキ作業の削減と、高い操作性でCAMの設定時間短縮を実現するSpace-E 2022 CAMを開発しました。
■Space-E 2022 CAMについて
□高精度加工を実現、仕上げ工程のミガキ作業を大幅軽減
Space-E 2022 CAMでは、優れたCAM演算ロジックを搭載したことで、滑らかな加工経路の作成を実現するとともに高精度・高品質の加工を提供します。大物の重切削から小物の精密加工にも対応し、複雑な曲面も品質よく仕上げることができ、ミガキ作業の軽減を図ります(図1)。
荒加工ではラジアスエンドミル(*1)のメリットを最大限に活かした加工経路を作成します。両刃を利用し工具負荷を一定にして工具のビビリや刃こぼれを防止します。さらに、荒取りから仕上げ加工まで取り残し領域を自動認識し、必要箇所だけに経路を作成することで、効率的な加工が行えます。また、従来のSpace-Eで作成した加工工程の流用が可能です。
□誰でも簡単操作、CAMの設定時間を60%短縮
Space-E 2022 CAMでは、誰でも簡単に操作できる高いユーザビリティを実現するために、ユーザーインターフェイスを最適化しました。
CAMメインパネルでは、モデル、加工工程全体の流れ、加工条件、経路の確認など一連の作業を1つの画面で行い、様々な情報を一目で把握できます。また、加工範囲、工具、加工条件などの設定を1つの機能パネルに統合し、入力や確認が必要な項目を分かりやすく表示できます。これにより、初めての方でも迷うことなく操作ができます(図2)。
従来に比べて、機能や工具の設定時間では70%、CAMの設定時間では60%短縮します(図3)。
*1 先端の形状は平坦であるが、先端の側面のコーナーがR形状になっており、平面加工やR加工に使用される切削工具です。
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