- 2022/06/27 掲載
カナダ経済、依然として軟着陸への道に=財務相
フリーランド氏はこれまでに、カナダ銀行(中央銀行)がインフレ高進と定着化を防ぐことができるとの信認を打ち出す一方で、カナダ経済が景気後退を回避できる保証はないと述べていた。
同氏は今回、インフレの打撃で困窮する国民を支援すると同時に、財政拡大抑制策の均衡も探る必要があると強調。生計費の問題を悪化させかねないためにも、一方で中銀の政策運営をより困難にしないためにも、バランスが必要だと訴えた。消費者が欲しい物を入手しにくくなる問題を解決するため、さらなる措置を取るのにはやぶさかでないとしながらも、既に導入した諸策が国民への打撃を緩和するとの見通しも示した。
カナダが世界経済の不確実性をいつ乗り越えられるかとの質問に対しては、「困難はまだ終わらないが、われわれは今回の難局を一致団結して乗り越えられるはずだ」と楽観的な考えを示した。
カナダの5月のインフレ率は前年比で40年ぶりに近い伸びの7.7%となり、中銀予測の4─6月期平均5.8%を大きく上回った。
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