• 2022/07/08 掲載

米FRB当局者、7月の75bp利上げ支持 以降はペース鈍化示唆

ロイター

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[7日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)で最もタカ派的とされる当局者2人は7日、今月26─27日に開く次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の追加利上げを支持すると表明したが、その後は利上げペースを落とすことを示唆した。一方、借り入れコストの上昇で米国がリセッション(景気後退)に陥るリスクは低いとした。

ウォラーFRB理事は全米企業エコノミスト協会(NABE)の討論会で「間違いなく7月に75bpの追加利上げに賛同する」と発言。

「9月はおそらく50bpだろう」とした上で「その後、25bpに戻すかどうかを議論することになる。インフレ率が低下しないようであれば、さらなる措置が必要になる」との認識を示した。

セントルイス地区連銀のブラード総裁も、アーカンソー州リトルロックで開かれた別のイベントで、7月FOMCでの75bp利上げは「理にかなう」と述べた。

7月に75bp利上げすれば、政策金利は年2.25─2.5%と、ブラード氏が想定している年末時点の政策金利3.5%を1%ポイント程度下回る水準となる。

FOMCは7月会合後、年内残すところ3回であることを考えると、ブラード氏も利上げペースの鈍化を示唆していることになる。ただ、同氏はそうとは明言はしていない。

ウォラー氏のコメントは、市場の予想に即座に影響を与えた。CMEグループによるフェデラルファンド(FF)金利先物の分析によると、FRBが9月会合で75bp利上げする確率は、ウォラー氏の発言前は23%だったが、発言を受けて13%に低下。9月の50bp利上げ確率は80%となった。

<リセッションは否定>

ウォラー氏は「個人的には、リセッション懸念は行き過ぎだと思う」とした上で「われわれはインフレを低下させるつもりだ。これは、積極的な利上げを行い、経済が阻害されるリスクを冒さざるを得なくなることを意味しているが、現在の労働市場が力強いことを踏まえると、それほど大きなリスクにはならない」と述べた。

ブラード氏も同様に、労働市場は冷え込む可能性もあるが、依然として強さを維持するだろうと発言。自身が考える「基本シナリオ」は、成長率が昨年の高水準から鈍化する軟着陸だとし、「一部の人はこれをリセッションと勘違いしている」とした。

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