• 2022/07/08 掲載

良品計画、9-5月期営業益29%減 価格見直しでも販売振るわず

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[東京 8日 ロイター] - 良品計画は8日、22年9―5月期の連結営業利益が前年同期比29.4%減の248億円になったと発表した。衣服・雑貨の販売苦戦が続き、急激な円安や輸送費の高騰による調達コストの上昇も響いた。都市封鎖(ロックダウン)の影響で中国事業も振るわなかった。

堂前宣夫社長は会見で「価格を下げて店内で販促すれば何とかなるという考えは甘かった」と述べた。低価格商品による顧客増の効果が徐々に低減しており、商品力とマーケティングを強化するという。

衣料品などの低迷は昨年の秋冬の時期から続いており、男女兼用の服などファッション性を重視した商品で在庫処分の値下げを余儀なくされている。今後は、普通の日常で着られるような「定番服」に注力していくとした。

価格戦略について、新商品では、同じ「シャツ」というカテゴリーの中でも、素材や部品が異なることで「値段が上がるものもある」としたが、今後も同じ商品は同じ価格で提供するなど、適正な価格を維持するとした。

22年3―5月期の連結営業利益は前年同期比50.6%減の59億円で、会社計画を下回った。

22年8月期通期の予想については、6月30日に今期2度目の下方修正済みで、連結営業利益を前期比38%減の260億円、純利益を同41%減の200億円へと引き下げている。

国内事業については、6月の実績を踏まえ、7月以降も低調な売り上げが続く前提とした。為替や物流費などの調達コストが増加すると想定している。

海外については、東アジア事業を中心に、中国大陸の見通しを引き下げた。6月の海外の既存店売上高は、比較的堅調だったが依然としてロックダウンによる行動規制のリスクが残るため業績予想は厳しく見ている。

仕入れの約8割は為替予約でカバーできたものの、残りの2割が、急激な円安の影響で、原価に響いたが、堂前社長は、今後も為替予約の方針を変えることはないとの考えを示した。

IBESがまとめたコンセンサス予想では、アナリスト12人の通期営業利益の平均値は347億円だった。

(浦中美穂 編集:石田仁志)

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