- 2022/07/08 掲載
ECB気候変動健全性審査、大手行の損失は711億ドルに
ECBは信用リスクと市場リスクのみに焦点を当て、リセッション(景気後退)などの間接的な影響を考慮していないため、対象となった41行の損失は実際よりも大幅に小さくなっていると説明した。
大半の銀行が気候変動リスクをモデル化する枠組みを持たず、融資を行う際に気候変動リスクを考慮していないのが一般的であることも明らかになった。
ECB銀行監督委員会のエンリア委員長は「ユーロ圏の銀行は、気候変動リスクを測定・管理するための取り組みを早急に強化しなければならない。現在のデータギャップを解消し、業界内で既に存在する優れた事例を採用する必要がある」と指摘した。
ECBは今回の結果について、銀行に求められる自己資本の水準に影響を与えることはなく「質的な観点から」ECBの監督業務に反映されるのみとしている。
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