- 2022/07/11 掲載
英経済、ジョンソン氏辞任表明で一段と下押し圧力=格付け大手2社
ムーディーズのバイスプレジデント、エバン・ウォールマン氏は、与党・保守党の次期党首決定に時間がかかり、生活費増大やスタグフレーション懸念といった問題への取り組みが遅くなる恐れがあると指摘。「財政拡大を迫る政治的な流れを考えると、次の政権は持続的に高い水準の債務を抱えることになる」と警告した。
S&Pは、次の首相は数多くの課題に対処する必要があると述べ、特に年後半に景気後退(リセッション)が予想されていることや、10%近い物価上昇率が国民の懐を直撃している問題に直面するとみている。
英国のソブリン格付けはムーディーズが「Aa3」、S&Pは「AA」でいずれも格付け見通しは「安定的」。ただS&Pは「英国の経済成長がわれわれの想定を著しく下回り、財政再建が脅かされるようなら、格下げの重圧が生じかねない」と強調した。
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