- 2022/07/22 掲載
ECB、イタリア債に新たな債券購入措置の適用見込まず=関係筋
ECBは同日の理事会で2011年以来となる政策金利の引き上げを決定すると同時に、多額の債務を抱える南欧の金利が上昇することによる「域内格差」を是正する新たな債券買い入れ措置であるTPIを発表した。
イタリアでは政局が揺れており、ドラギ首相が14日に辞意を表明して以降、イタリア国債は売り込まれている。ドラギ首相は21日、マッタレッラ大統領に改めて辞表提出。総選挙が前倒しで実施される見通しとなった。
関係筋によると、イタリア債利回りが無秩序に上昇すれば、ECBは足元TPIによる買い入れではなく、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の資金を使い対処する見通し。
また、ECBスタッフが策定したモデルに基づくと、現時点でいずれの国も金融分断(フラグメンテーション)の状況にさらされていないという。
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