- 2022/08/10 掲載
広島県北広島町とNTTビジネスソリューションズ、道路設備点検のDX化実験を開始
なお、本実験で用いる画像認識AI(※)は日本電信電話株式会社 アクセスサービスシステム研究所(以下、NTT AS研)が構築した技術であり、簡易カメラによる画像取得については株式会社NTTフィールドテクノ(以下、NTTフィールドテクノ)が技術支援を実施します。
1.背景
老朽化が進んだガードレール等の沿道設備の点検・補修には今後、非常に多くのコスト負担が予測され、自治体にとって大きな課題となっています。そこで、社会インフラ設備の維持管理業務をDX化することで省コスト化し、住民が安心して暮らせる持続可能な社会の実現をめざし、北広島町、NTTビジネスソリューションズ及びNTT AS研の3者による共同実験協定の締結および本実験を実施することとなりました。
2.本実験の概要
本実験では、北広島町が管轄する町道を、簡易カメラを取り付けた車両で走行し、沿道の画像を取得します。その後、取得画像から画像認識AI(※)を用いて、標識とガードレールの沿道設備ならびに、当該設備の錆を自動検出し、設備点検を行います。
なお、車両は北広島町が町内巡回等に用いる公用車、およびNTT西日本グループが所有する普通自動車を使用し、簡易カメラは市販のデジタルカメラを用いて、沿道を動画で撮影します。
本実験を通じて、人手を増やすことなく点検業務を実施する「ながら点検」の実現をめざしており、町内巡回等の点検業務以外で走行した車両で取得した画像から、画像認識AI(※)により設備の状態を把握することが可能なため、点検業務に必要な人的稼働のコスト削減が期待できます。
※日本電信電話株式会社による報道発表技術「画像認識AIを用いて社会インフラ設備の錆を高精度に検出」URL( https://group.ntt/jp/newsrelease/2022/05/16/220516a.html)
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