- 2022/08/25 掲載
日経平均は6日ぶり反発、薄商いの中で値ごろ感が支援
[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比165円54銭高の2万8479円01銭と、6日ぶりに反発して取引を終えた。米経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)を前に模様眺めムードが強い一方、値ごろ感から押し目買いが流入して相場を支援した。
日本株は前日の米国株高を好感する形で、前日までの下落もあって自律反発狙いの買いが先行して始まった。ジャクソンホール会合で26日に行われるパウエルFRB議長の講演への警戒感は根強い一方、値ごろ感も意識され、その後も徐々に上値を伸ばした。日経平均は後場に一段高となり、一時前営業日比約220円高の2万8534円71銭に上昇した。
時間外取引の米株先物が小じっかりと推移する中、値がさの半導体関連株がしっかりとなって指数を支えた。岸田文雄首相が次世代原発の開発加速を指示したことを手掛かりに、原発関連株が前日に続いて堅調だった。相場全体では「イベント前のポジション調整的な動きが多い」(国内証券)との声も聞かれた。
大引けにかけて上げ幅を縮小したが「売りポジションでジャクソンホール会合を迎えるほど腰の座った売りもなく、週末にかけては買い戻しが優勢になりそうだ」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との見方が出ていた。
TOPIXは0.48%高の1976.6ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比0.48%高の1017.08ポイントで取引を終了。プライム市場の売買代金は2兆0222億1200万円と、膨らまなかった。
東証33業種では、値上がりは医薬品や保険業、金属製品など27業種で、値下がりは電気・ガス業や小売業、ゴム製品など5業種だった。
東京エレクトロンや三菱重工業がしっかり。エムスリーは堅調だった。一方、日本電産が大幅安。ファーストリテイリングや本田技研工業は小安かった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1243銘柄(67%)、値下がりは512銘柄(27%)、変わらずは83銘柄(4%)だった。
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