- 2022/11/11 掲載
東芝、営業益9割減=素材・物流費高騰が打撃―9月中間
東芝が11日発表した2022年9月中間連結決算(米国会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比93.9%減の27億円だった。売上高は3.2%増の1兆5952億円。円安で1070億円の増収効果があったものの、素材・物流費の高騰が打撃となった。
ハードディスクドライブ(HDD)の返品に備え引当金を計上するなど一時的な要因も利益を押し下げた。一方、子会社の売却益を計上し、純利益は68.3%増の1006億円となった。
平田政善最高財務責任者(CFO)は11日の決算説明会で、「(素材・物流費は)高止まりしており、理解を得ながら顧客にも負担してもらう」と述べ、価格転嫁を進める考えを示した。
23年3月期連結業績予想は、売上高を前期比0.4%増の3兆3500億円(従来予想は3兆3000億円)に上方修正した。営業利益は21.4%減の1250億円(同1700億円)と、増益予想から一転して減益を見込んだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕2022年9月中間連結決算について説明する東芝の平田政善最高財務責任者(CFO)=11日(同社提供)
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