記事 製造業IT 【図解】「データ分析プラットフォーム」とは? 導入を加速する“4つのアイデア” 2019/11/01 工場の製造現場で収集したデータやITシステムに格納されたデータを一元的に集約し、横断的に分析することで新たな知見を得たり、製品の品質向上に役立てたりといった“機運”は高まっています。しかし、実際にデータ分析プラットフォームの構築を計画しても、机上だけでとん挫してしまうことも少なくありません。それはなぜなのでしょうか。今回は、製造業のQC(品質管理)領域に焦点を当て、データ分析プラットフォームの在り方について考えてみましょう。
記事 リーダーシップ “ノーベル化学賞”を支えた「旭化成」はどう誕生した?創業者・野口遵の人生とは 2019/10/23 2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池の開発に大きな貢献をした吉野彰氏(旭化成名誉フェロー)に授与されました。吉野氏を支えた「旭化成」の創業者で、一代で「日窒コンツェルン」を築き上げた野口遵(したがう)氏も吉野氏同様に、新規事業に挑み苦しみ、成功をつかみ取った人物です。一介の技術者から身を起こし、日本や朝鮮半島などを舞台に自ら発電設備を建設、多くの化学工業を興した「化学工業の父」の生涯をたどっていきます。
記事 製造業IT 「バーチャル・シンガポール」「タイランド4.0」って何だ?ASEANで今起こっている変革 2019/10/21 第4次産業革命の取り組みは、主に欧米や東アジアで進められていると思われがちですが、昨今はASEAN(東南アジア諸国連合)でも積極的に進められています。今回は、ASEANにおける第4次産業革命の取り組みの例として、シンガポールとタイを取り上げます。
記事 その他ハードウェア 「ダイナミックマップ」の基礎解説、日本が自動運転の覇権を手にするためのカギ 2019/10/18 AIの進展やセンサー技術の発達により、クルマの自動運転が期待を集めている。そんな中、さまざまな情報を集約したデジタル地図、「ダイナミックマップ」が自動運転のキーテクノロジーとして注目を集めている。国家プロジェクトとして進められているこの新技術は、“自動運転時代”の国内自動車メーカーの行く末を大きく左右する。本稿では、日本のダイナミックマップ戦略の中心であるダイナミックマップ基盤社の取材協力の下、その基礎知識を解説する。
記事 製造業IT 踏んだのはアクセルかブレーキか?「EDR」があれば一発で分かる 2019/10/10 悪質なあおり運転ドライバーが逮捕され、そのドライブレコーダーの映像がインターネットをにぎわせる一方で、相変わらず、高齢者ドライバーによる悲惨な交通事故は後を絶たない。運転操作ミスによる交通事故の調査分析を重ね、対策を施すことが必要だが、この分野で日本は後れを取っている。正確な事故調査のために、米国では2012年から「EDR」(イベントデータレコーダー)という装置の設置が義務付けられているが、日本ではまだ普及の途中だ。一体何が普及の障害となっているのだろうか。
記事 スタートアップ・ベンチャー Disruptor 50(破壊的な50社)の分析で判明、イノベーションの「空白地帯」 2019/10/08 皆さまは米CNBCが毎年発表している「Disruptor(破壊者) 50」をご存じだろうか? Grab、Indigo Ag、Rent the Runway、Lemonadeなど未上場のイノベーション企業50社のリストで、新たな事業を構想する上では“宝の山”と言える。筆者が所属するドリームインキュベータでは毎年、このDisruptor 50のリストを分析しており、この記事では「日本企業が事業創造を行う上で、Disruptorたちのどこに学ぶべきか」をテーマに、本リストを紹介したい。
記事 製造業IT 日野自動車は2000万コスト削減、製造業のインドアポジショニング(屋内測位技術)活用 2019/10/07 GPSが使えない屋内で、人やモノの位置をどうやって把握するのか。「インドアポジショニング」(屋内測位技術)のニーズは非常に高い。製造業やサービス業で活用が始まった屋内測位は、具体的に現場でどんな価値を生み出しているのか。
記事 地方自治体・地方創生・地域経済 10年で売上6割減…衰退した市場から生まれた「陶磁器イノベーション」 2019/10/04 10月4日は「陶器の日」。日本の陶磁器「やきもの」は、実は重大な危機に直面している。日用陶磁器の国内生産額は10年余りで6割以上も減少し、金額ベースで中国などからの輸入品にたびたび追い越されるありさまだ。それに危機感を抱いた産地の人たちは、いいものをつくろう、新しい用途や販路を開拓しようと伝統工芸に最新の科学技術を取り入れ始めた。「ハイテク陶磁器」の波がいま、全国に広がっている。
記事 その他ハードウェア 「ADAS(先進運転支援システム)」を解説、自動運転との違いは?トヨタ、日産の事例も 2019/10/01 「ADAS(先進運転支援システム):エーダス」が、交通事故の抑止と自動運転という2つの側面から注目を集めている。ADASとは、自動ブレーキ装置や急発進防止装置などを含む、自動車のための安全装置の総称だ。本稿ではADASの基礎知識および国内メーカーの事例をやさしく解説する。
記事 製造業IT 関係者が「現実離れしている」と嘆くクルマの燃費規制、新たなエンジンの可能性は? 2019/09/18 経済産業省と国土交通省は、2030年度までに燃費を3割以上改善することを自動車メーカーに義務付ける、新たな燃費規制の案をまとめた。そこでは、2030年に電気自動車の割合を全体の2~3割に高める目標を掲げている。しかし、自動車メーカーにとって、この目標は非常に高いハードルだ。その達成にはどのような手段が考えられ、それによってクルマがどう変わっていくのかを整理した。
記事 製造業IT “売って終わり”はもうムリ、IoT時代の製造業が「アフターサービス」を成功させるには 2019/09/17 IoT時代の製造業は、モノが利用者に渡った時から利用者との対話が始まり、新たなビジネスが始まります。従来は分からなかった納入後の「使われ方」を的確に把握して提供者側が能動的に行動を起こすことにより、顧客満足度を高めることができます。しかし、PoCでは十分なサービス加入者数を確保できる見通しが立たず、商用サービス化を断念するケースも見られます。アフターサービス領域のIoTで効果をあげる製品にはいくつかの特徴や条件がありそうです。今回は業界や筆者の周辺の事例を俯瞰(ふかん)した中から、考慮すべき点を挙げてみます。
記事 中堅中小企業 従業員37名、小さな町工場の“工夫のすべて” 新規事業開発秘話も 2019/09/12 高い技術力を用いて積極的に事業の多角化に挑む今野製作所。前編では同社が取り組む油圧機器事業(イーグル爪付ジャッキ)、板金加工事業、エンジニアリング&サービス事業の3つの事業について紹介しました。後編では、このようなものづくりの強みを生かした今野製作所の新たな挑戦だった福祉機器事業の開発秘話や、同社がものづくりの変革を実現できている理由を、今野 浩好社長にお聞きします。
記事 製造業IT なぜ「東京モーターショー」は衰退したのか? 実はIT業界も“経験済み”の現象だった 2019/09/11 自動車大国ニッポンの象徴でもあった国際見本市「東京モーターショー」の地盤沈下が顕著となっている。2年に1度の開催年である今年は、10月24日~11月4日に幕が上がる。だが、海外の主要メーカーがほとんど参加せず、今年のショーは国内メーカーばかりとなる可能性が高くなってきた。モーターショーに出展企業が集まらないというのは、東京に限った話ではなく、実は全世界的な傾向といって良い。一部からは、自動車の見本市は時代遅れになったとの指摘が出ているが、見本市というのは、常に時代を反映するものである。自動車産業が100年に1度の変革期を迎えている以上、見本市のあり方が変わるのは当然のことと考えるべきだろう。
記事 中堅中小企業 今野製作所が考える“町工場の未来像”とは?「攻めのIT経営中小企業百選」の実力 2019/09/10 「力をあわせる力がある」というユニークなコーポレイトメッセージを掲げる今野製作所。同社は油圧機器(イーグル爪付ジャッキ)、板金加工、エンジニアリング&サービス、福祉機器の4つの事業を展開しており、自社ブランド製品を持つなど商品開発力が高い企業です。ものづくりの前工程である3D設計工程から顧客と一緒に検討を進めるなど、顧客視点に立った同社のものづくりの取り組みについて今野 浩好社長に直接お聞きしました。
記事 製造業IT 中国ロボット開発の今 KUKAやFIIが躍進、「中国製造2025」の影響は 2019/09/05 世界中で開発が進むロボット。その中でも特に目覚ましい躍進を見せているのが中国だ。本連載では、4回にわたって中国のロボットを紹介するとともに、中国がロボット分野で伸びてきた背景について探っていく。第1回目は中国の政策と、実際に中国で活躍するロボットメーカー2社を解説する。
記事 人材育成・人材獲得 三菱電機 CTO 藤田正弘氏が「一人称で考えろ」と言い続ける理由 2019/08/27 フェロー、最高技術責任者(CTO)の高い業績の背景には、独自の考え方や思考・行動の原則がある。そして、これらのノウハウには、企業の創造力やイノベーション力を高めるパワーや日本を元気にするヒントがある──。フェロー、CTOに自らのノウハウを語っていただく本連載。今回は、三菱電機の技術者のトップに立つ藤田 正弘氏に、メーカーの研究者が持つべき視野の広さや、異分野とのコミュニケーションなど、自社のビジネスに貢献する研究者のあり方などを聞いてみた。
記事 リーダーシップ 元アップル日本法人代表 前刀禎明氏が語る、ティム・クックの正体 2019/08/20 スティーブ・ジョブズからティム・クックへとアップルの経営権が渡されて8年がたった。この8年の間でアップルの株価はほぼ3倍になり、現金保有高は2010年から4倍以上に増加。昨年の8月には時価総額1兆ドル超えという、世界初の偉業も達成した。この躍進を支えたティム・クックとはいかなる人物なのか。独自取材をもとにクックとアップルの軌跡を描いた書籍『ティム・クック』の刊行にあわせ、ビジネス+ITではかつてアップルのマーケティング責任者および日本法人代表を務めた前刀 禎明(さきとう よしあき)氏に話を聞いた。
記事 製造業IT MaaSの2019最新動向を解説:今後の市場規模は?「モネ」「Whim」はどう動く? 2019/08/13 市場規模が2030年に国内で6.3兆円、2050年に全世界で900兆円に急拡大すると予測されている「MaaS(マース/Mobility as a service)」。トヨタ・ソフトバンク連合で2018年9月に発足した「モネ・テクノロジーズ」が本命視されているが、2019年4月、三井不動産はヨーロッパで「Whim(ウィム)」のサービスを提供するMaaS Globalとの協業と出資を発表した。いまさら聞けないMaaSの基礎知識から、2019夏時点の最新動向まで解説する。
記事 イノベーション みそのマルコメが米空軍の「OODAループ」を組織づくりに取り入れたワケ 2019/07/26 創業165年と長い歴史を持ち、業界最大手でありながら、「だし入りみそ」から始まり「液みそ」、そして「糀(こうじ)」「大豆肉」とイノベーティブな製品を次々と生み出し続けるマルコメ。今年の3月には「たまねぎみそクリームスープ」を世に出し、大手CVSで欠品となるほど好評を博した。だが実はこの製品の開発・営業担当はどちらも入社2年目の若手だったという。同社のDNAに刻まれたイノベーションの歴史、そして若いメンバーでも革新を起こせた組織づくりを代表取締役社長 青木 時男氏が語った。
記事 製造業IT 自動運転の列車が「逆走」、はるかに難易度が高いクルマの自動運転は実現可能か? 2019/07/24 クルマと比べて列車は「操舵」という機構がなく、軌道を走るという制約のために操作は単純化しやすい。そのため運転士のミスを減らし労力を軽減するために自動運転が早くから開発、導入されてきた。その自動運転の列車が逆走事故を起こしたのは、記憶に新しい。気になるのはクルマの自動運転への影響だ。この事故で、また自動運転の実用化へのハードルは上がった印象だ。しかし、果たして自動運転はクルマの最終形なのだろうか。
記事 製造業IT 製造業におけるERP-MES-FA間の「垂直統合」、代替できない“あの業務”がカギとなる 2019/07/23 ファクトリーIoTの分野では、2000年代から「垂直統合」というコンセプトが提唱されてきました。ERP、MES、さらにPLCなど製造現場のFA機器を接続して情報の相互活用を目指すものであり、工場のモノ作りの現場をサプライチェーンの川上・川下と統合(水平統合)する際にも必要な仕組みと言われています。また、これらを接続する方式はすでに数多くあり、その実現は技術的には比較的容易です。にもかかわらず、垂直統合を活用できている例は決して多くありません。今回は、ERP-MES-FA間の情報活用で効果が得られそうに思える垂直統合について、なかなか有効活用できていない現状を解説するとともに、その中でも新たな試みとして「スケジューリング」に焦点を当てた期待を述べます。
記事 M&A・提携・協業 製造業のM&A、成功のポイントは? 日系企業がデューデリで見落としがちなポイント 2019/07/18 近年の製造業における生産オペレーション管理は、ますます難しさを増している。日本では高度成長期に、生産技術を改善しながら製品の国内生産量を漸増させてきた。「しかし現在は多くの日系企業がグローバル市場に工場を持つようになり、その生産オペレーションに複雑なマネジメントが求められる時代になっています」と語るのは、PwCアドバイザリーの鈴木慎介氏だ。そのような状況で、日系企業は以前にも増して積極的にM&Aを実施するようになっている。同氏は、製造業におけるM&Aの課題と、M&Aを成功に導くためのポイントについて解説した。
記事 製造業IT 【図解】抵抗器とは何か? オームの法則から解説 2019/07/16 抵抗器は、電流の流れをさまたげる部品ですが、回路には絶対に必要なものです。水道の蛇口が水の流れを絞ることで必要な水の量を調節するように、電気の流れを絞って、回路に必要な電流や電圧を調整します。
記事 政府・官公庁・学校教育IT なぜ日本は「MaaS」の主導権を海外勢に奪われるのか? 根本にある2つの理由 2019/07/10 欧州を中心に、ITを使って公共交通機関を統合し、1つの移動サービスとして提供するMaaS(マース)と呼ばれる取り組みが活発になっている。日本でも多くの事業者がMaaSへの参画を表明しているが、本当の意味でこの仕組みを活用するためには、ある重要な視点が不可欠となる。
記事 中堅中小企業 日本の第4次産業革命のカギは中小企業である理由、その支援の実態は? 2019/07/09 日本の企業においては、中小企業が全企業数の99.7%、全従業者数の70.1%という高い割合を占めています。この数値を見ると、第4次産業革命に向けた日本企業の取り組みの成否は、日本の大多数を占める中小企業にかかっているといえるでしょう。今回は、中小企業診断士であり、IVIのエバンジェリストでもある筆者が、日本の中小企業の第4次産業革命への対応とその支援について述べます。
記事 製造業IT 【図解】ダイオードとは何か? 電気の流れる向きを整える原理 2019/07/04 ダイオードは一方向に電流を流して、逆の向きには電流を流さない電子部品です。LED(発光ダイオード)はダイオードの1種です。本記事では、ダイオードを理解するために、電気の流れる向きを整える仕組みとその特性を利用した回路について説明します。
記事 IT市場調査 【自動車市場レポート】販売台数「2年連続マイナス」の衝撃、米中摩擦やMaaSの影響は 2019/07/03 リーマンショック後の落ち込みから2017年頃まで順調に伸びていた自動車の販売市場だが、ここにきて陰りを見せ始めている。「2019年は販売数の低迷が予測され、2018年に続き2年連続でマイナスになる可能性があります」と語るのは、IHSマークイットの川野 義昭氏だ。今後の自動車販売市場の予測と日本市場の最新動向について、政治的、環境的、またCASEやMaaSといった技術的な側面からのファクターを織り込みつつ、詳細に解説してもらった。
記事 その他ハードウェア 「LiDAR」とは何か、自動運転で注目の光センサー技術をわかりやすく解説 2019/06/27 遠い将来のことだと思われていた、自動車の自動運転が現実的な段階に入ってきた。その実現を支える技術として注目を集めているのが、光センサー技術「LiDAR」だ。自動車メーカーを中心にLiDARの需要は急激に高まり、その市場は2025年には約3,330億円規模に達すると予測されている。本稿では、LiDARの基礎知識から自動運転における重要性や今後の課題、自動運転以外における活用の可能性などを紹介する。
記事 製造業IT 【図解】コンデンサとは何か?電荷をどのような仕組みでためるのか 2019/06/27 コンデンサとは、電荷を蓄える部品で、キャパシタとも呼ばれます。蓄えることのできる電荷の大きさを静電容量と呼び、F(ファラド)という単位で表します。本記事ではコンデンサを理解するため、静電容量の表し方や電解コンデンサの充放電の仕組みについて解説します。
記事 AI・人工知能・機械学習 「AIウイスキー」「AI俳句」も可能、人工知能が“発想と開発”を劇的に変える 2019/06/26 新商品開発に人工知能(AI)を導入することで、AIと協働して新たなアイデアを生み出すことはできないだろうか。たとえば、新たな商品をAIから提案されたらどうだろう。消費者の好み、ニーズ、これまでの販売数を加味し、その傾向を踏まえた商品を開発するのだ。我々は提案された多様な商品から選択し、さらにその上で創造力を発揮することにより、これまで以上に受け入れられる商品を生み出せるかもしれない。