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  • 2007/04/05

【中国ビジネス最前線(4)】対応が最も難しいのは中国人--成都「Sim's Cozy Guesthouse」

中国の躍進が叫ばれてはや数年。日本人は大手企業に限らず、中堅中小企業、個人でも中国でビジネスを展開するようになった。ここでは、中国でビジネスを営む企業や個人の生活を現場の目線でお伝えする。


成都にゲストハウスを開いた日本人

ゲストハウス「Sim's Cozy Guesthouse」は
成都の静かな観光地に位置する
 四川省、成都。昔は三国志で有名な劉備玄徳や諸葛亮孔明らが統治した「蜀」の国の首都で、その蜀の英雄を祭った廟(先人・祖先などの霊を祭る建物)の武候祠のほか、麻婆豆腐の発祥地や、パンダが多く生息することで有名である。四川省にはそのほか、世界遺産の九寨溝や楽山大仏などがあり、チベットへの旅行の基地としても多くの旅行者で賑わう。

 日本人の植田麻紀さんは、成都で日本や欧米、中国国内からの個人旅行者行を迎え入れるゲストハウス「Sim's Cozy Guesthouse」を、シンガポール人の夫、瀋観華 氏とともに運営している。

 植田さんの趣味はアジアを中心とした海外旅行。旅先で現在の夫である瀋氏と出会い、後に結婚し、瀋氏の働く四川省第2の都市の綿陽に滞在しつつ、旅行好きである2人の夢であるゲストハウス経営を構想する。観光都市の成都でゲストハウスに適した大きな中国式の旧宅のうち、売り出し中の物件を見つけるとゲストハウス向けに改装し、2004年の3月に営業を開始した。それからわずか4か月後の2004年7月には客が満杯になるほど繁盛することになった。

 植田さんは日本人客を集める方法を「まずは簡単なゲストハウスのWEBページを作成し、旅行のトピックの掲示板に紹介しました。そうして日本人旅行者の間で名が知れ始めて、旅行中にどこかしらで日本人旅行者から聞いた各国の旅行者たちも来るようになりました。旅行者同士の情報交換は本当に伝達が早いですね。中国人旅行者については特に力を入れてやっていませんが、開業当時のスタッフや知り合いがやはりネット上で掲示板に書き込みなどをして広がりました。中国国内の掲示板はとても豊富で発達しています」と口コミのパワーについて語る。

 口コミのおかげか2007年内にこのゲストハウスも紹介される中国のガイドブックも発売される勢いだ。多くの旅行者は今でもガイドブックを携えるスタイルは変わらないそうなので、植田さんはますますの客入りに期待を寄せている。

対応が最も難しいのは中国人

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植田麻紀さん
 客層は主に欧米人、日本人、中国人、それにシンガポール、マレーシア、香港などの華僑などだ。中国でゲストハウスを経営しているにも関わらず中国人は少数派。中国の旅行スタイルはまだまだツアーが一般的で、個人旅行は裕福な層しかできない。そのため少数派の中国人客は植田さんいわく「見るからに金持ちで、ほとんどがNorthFaceといったブランドアウトドアグッズを身に付けている」のだそうだ。

 しかし、豊かな層の中国人客であっても、日本人では考えられないような行為におよぶなど、ときに従業員泣かせだという。「集団で来るとゴミを散らかしますね。また昼夜を問わず話し声が大きいのが困りものです」。また中国ならではの慣習を持ちこんでトラブルとなることも少なくない。

 というのも、中国のホテルはフロントに各ランクの部屋の定価がかかれており、実際にはその定価から何割引きかした価格で泊まれる商習慣がある。そのため「ゲストハウスのシステムを知らず、フロントで値引きを要求してくる人もまだまだ多い」のだそうだ。ゲストハウス内には、英中日の3ヶ国語で書かれた旅行客同士が快適に利用するための注意書きがあるが「あまりに注意書きが多いので嫌がる中国人客が結構いますね」と、中国人への対応がもっとも難しいと感想を漏らした。男女同室であるため、特に中国人の女性客は苦情を言ってくることが多いのだという。

 このゲストハウスは、他の世界中のゲストハウスがそうであるように、特に中国人客への配慮というのは行わず、どの国籍の人へも同じサービスを提供している。そもそもゲストハウスにおける習慣は世界中共通しているものだが、中国人バックパッカーは近年富を持ち、個人旅行を最近始めた人が多い。慣れない中国人客が多くやってくるため、世界共通の暗黙のルールが通用せず、その対策が植田夫妻にとっての課題になっているということだった。

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