- 2025/06/18 掲載
生成AIブームの裏で「迷子」になるエンジニアたち 8割「学びたい」も25%が未着手
生成AIスキルの習得意向は81.5%
アマゾン ウェブ サービス(AWS)のプレミアティアサービスパートナーであるサーバーワークスは、2025年5月にITエンジニアを対象とした生成AIスキルに関する調査を実施した。調査対象は全国の企業に勤める20歳以上のITエンジニア278名。
生成AIに関する知識レベルをたずねたところ、「ChatGPT」や「LLM」といった基本用語を知っていると答えた人が最も多く、全体の31.7%を占めた。次いで、「一般的な技術やユースケースを理解している」が28.4%。一方で、より実践的な知識を持つ層として「業務での活用・導入経験がある」は18%、「実装や開発の経験がある」は5.4%にとどまった。
生成AIについて「知らない」と回答した人を除く232名に対し、スキル習得の意向をたずねたところ、「強くそう思う」(24.6%)、「ある程度思う」(56.9%)が多数を占め、合計で81.5%が生成AIスキルを身に付けたいと考えていることがわかった。
学びたい生成AIスキルとして最も多く挙がったのは、「アプリケーションや業務への組み込み方法」(44.8%)だった。続いて「プロンプトエンジニアリング」(37.1%)、「LLMの仕組み理解」(32.8%)、「導入戦略やプロジェクト設計」(31.5%)が上位に入った。
一方で「何を学べばよいのかわからない」と回答した人も16.4%にのぼり、知識のスタート地点でつまずいている層の存在も確認された。
自主学習が中心、企業支援には課題も
スキルを身に付けるための具体的な行動としては、「実際にツールを触って試している」(37.9%)、「オンライン動画で学習」(32.3%)、「書籍や記事で独学」(31.5%)が多かった。一方で「特に何もしていない」との回答も25%にのぼった。また、勤め先の会社で生成AIに関する学習機会が「提供されている」と回答したのは42.7%にとどまり、個人の学習に依存する傾向がうかがえる。
生成AIについてハンズオンで学ぶ機会を「ぜひほしい」と回答した人は27.6%、「どちらかといえばほしい」は42.2%で、全体の約7割(69.8%)が実践的な学びを望んでいる。
市場調査・リサーチのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR