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  • 2025/05/27 掲載

ガートナー流「レベル激高エンジニア部門」の作り方、必須になる「4階層」の重要性

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業界や業種を問わず、事業成長にはデジタル活用が不可欠になっている現在。企業にとって、ソフトウェアエンジニアリングの重要性は増すばかりだ。ただその一方、多くのソフトウェアエンジニアリング組織は、業務負荷などの面で課題を抱えていることも少なくない。高いレベルの組織構築を実現するためのポイントとなる「4つの階層」について、ガートナー シニア ディレクター, アナリストのデーブ・ミッコ氏が解説する。
執筆:畑邊 康浩
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課題を解決しソフトウェアエンジニアリング組織を構築する手法とは
(出典:ガートナー(2024年10月))

エンジニアリングチームはなぜ「疲れがち」なのか

1ページ目を1分でまとめた動画
 デジタル技術の進展や社会・ビジネスへの浸透により、今や企業は、業界業種を問わず「テクノロジー企業」としての側面を持ち合わせるようになった。

 ただその一方、ここ数年のAIの進展はあるものの、テクノロジーを通じた価値の提供と管理は依然として「人」が担っていることに変わりはない。エンジニアや品質保証、インフラ担当者、運用担当者らが所属する「ソフトウェアエンジニアリング組織」は、開発手法を問わずあらゆる規模の企業においてもはや不可欠と言える。

 では、このソフトウェアエンジニアリング組織について、「ワールドクラス」と呼べる企業・サービスの開発・運用を担う場合はどのような特徴を持つのだろうか。

 その特徴について、「顧客に愛され、ビジネスにとって欠かせないデジタルプロダクト/サービス/エクスペリエンスを提供する組織」と定義するのは、ガートナー シニア ディレクター, アナリストのデーブ・ミッコ氏だ。

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ガートナー
シニア ディレクター, アナリスト
デーブ・ミッコ氏

 こうした理想的な組織像を挙げる一方で、ミッコ氏は、ソフトウェアエンジニアリング組織が置かれている現状は、決して恵まれた環境ではないことも示唆する。

「現代のソフトウェアエンジニアリング組織は、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)な世界に放り込まれています。これらのチームに持ち込まれる仕事は不安定かつ予測不可能で、それがエンジニアリングチームに疲労をもたらす可能性があります」(ミッコ氏)

 不確実性への対応においては、多くの組織が人材活用・マネジメントがうまくいっておらず、分散システムによる複雑性は組織の認知的負荷を増大させ、システムのサポートをより困難なものにしている。さらに曖昧性に対して、組織は外から内への考え方ではなく、内から外へのマインドセットに陥っているとミッコ氏は指摘する。

 では、こうした現状の中、高いレベルのソフトウェアエンジニアリング組織を構築するにはどんな手法が有効なのだろうか。 【次ページ】あなたの企業は当てはまる? 進化に必須の「4階層」
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