- 2026/01/05 掲載
全国の熊の出没情報をAIで配信する、熊出没マップ速報「FASTBEAR」公開
独自のAIエージェントが熊出没情報を自動で収集、日本全国47都道府県のマップから確認可能
東京大学大学院・会津大学コンピュータ理工学部の研究者らを起点に設立されたスタートアップ、株式会社Aisometry(本社:東京都文京区、代表:松島弘幸)は、2025年12月26日に 全国の熊出没情報を集約・可視化するウェブダッシュボード「FASTBEAR」 を公開した。FASTBEARは、自治体・警察の公式発表や各種報道を独自のAIエージェントが自動で収集し、地図上でリアルタイムに表示する機能を備える。
サービスは日本全国47都道府県の熊の出没情報を対象としており、これまで散在していた情報を一元化して 地図とタイムライン形式で確認できる。自治体ごとに異なるデータ表記や更新形式をAIが統一フォーマット化して整理するため、住民や自治体担当者が迅速かつ直感的に状況を把握できるようになっている。
開発背景には、環境省の速報値によると令和7年度の熊による人的被害が 230件、犠牲者13人 に上るなど、人的被害や出没頻度の増加がある。これを受け、現場の職員負担や情報の真偽確認の課題を軽減するとともに、住民が適切に行動できる情報基盤の必要性が高まっているとしている。
FASTBEARは過去10年分の膨大な出没データも保持しており、今後は 通知機能の提供や情報収集範囲の拡大、分析基盤としての活用 を進める計画だ。自治体向けにAPI連携による防災情報システムとの統合も見据えている。
また、Aisometryは 熊検出AIカメラ「SENTINEL(センチネル)」 も開発中としており、市街地や生活圏に隣接するエリアでクマの侵入を早期に察知するシステムとして位置づけている。これにより一次情報の取得や自治体との連携を強化し、注意喚起や巡回・捕獲・誘導の初動対応を支援することが期待されている。
本プロジェクトは、経済産業省が主催する「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業」の一環として推進されており、産学連携で地域課題の解決を目指している。今後も実運用フェーズでの検証や機能拡充が進められる予定だ。
「FASTBEAR」はAIによる全国熊出没情報のリアルタイム集約・可視化という新たなサービスであり、自治体の負担軽減と住民の安全行動の支援を目的としている。AIカメラとの連携や通知機能の強化などで防災・安全対策基盤としての役割拡大が期待されている。
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