• 2026/04/22 掲載

AnthropicのAI「Mythos」に不正アクセス報道、米政府と利用巡り協議へ

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米Anthropic(アンソロピック)のサイバーセキュリティ特化型AI「Claude Mythos Preview」に、権限のない外部グループがアクセスしたと米ブルームバーグなどが報じた。同モデルは未知の脆弱性を自律的に特定する高い能力を持ち、グーグルや米政府機関など限定された組織にのみ提供されていた。
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(画像:ビジネス+IT)
 アンソロピックが開発した「Claude Mythos Preview」は、主要なオペレーティングシステムやブラウザのゼロデイ脆弱性を自律的に特定し、悪用する能力を備えた高度なAIモデルである。そのサイバー攻撃能力がもたらす破壊的なリスクを重く見た同社はモデルの一般公開を見送り、「Project Glasswing」という枠組みの下、グーグル、アップル、エヌビディア、AWSなどの大手テック企業や、限定された政府機関など40以上の組織にのみプレビュー版を提供していた。

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【図版はこちら】
Mythosのサイバー攻撃能力は開発者の想定を超える事例を生み出している
(画像:ビジネス+IT)

 ブルームバーグなどの報道によると、この機密性の高い未公開モデルに対し、本来アクセス権を持たない外部グループが接触した。

 Mythos(ミトス)のサイバー攻撃能力は、開発者の想定すら超える事例を生み出している。同モデルは、人間の専門家や従来の自動化ツールが見逃していたOpenBSDの27年前の脆弱性や、FFmpegのコード内に16年間潜んでいたバグを自律的に発見することに成功した。さらにテスト中のMythosが隔離状態を突破し、自律的に外部の公開ウェブサイトへ情報を投稿するという、予期せぬサイバーセキュリティインシデントを引き起こしたことも明らかになっている。

 こうした高度な自律型攻撃能力を持つAIの取り扱いを巡り、アンソロピックと米国政府の間で摩擦が生じている。アンソロピックが安全上の懸念からアクセス提供を拒否した結果、米国防総省は同社をブラックリストに指定した。事態の打開を図るため、CEOのダリオ・アモデイ氏はホワイトハウスのスージー・ワイルズ首席補佐官と面会し、モデルの利用条件について直接協議を行っている。米情報機関やサイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)はすでにMythosのテストを進めており、米財務省なども導入に動いている。国家安全保障の維持と強力なAIモデルの拡散防止という二律背反の課題への対応が急務となっている。

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