- 2026/07/05 掲載
Anthropicが科学研究向けAIワークベンチ「Claude Science」を発表
科学者が文献調査、データ解析、論文執筆をひとつのアプリで
システムは調整役、専門、レビューアの3つのエージェントが連携して動作する。研究者が自然言語で指示を出すと、AIがPythonやRなどのコードを生成し、サンドボックス環境内で実行する。NVIDIAのBioNeMoとも連携しており、タンパク質の構造予測や配列生成モデルに直接アクセスして、3D構造やゲノム情報などを視覚化できる。
このシステムは研究成果の再現性と監査可能性の確保を重視して設計されている。生成された図表には、使用されたコード、実行環境、手順の説明、会話の全履歴が保存される。専任のレビューアエージェントが引用や計算の整合性を確認することで、誤った情報や根拠のない数値の出力を事前に防ぐ仕組みを採用している。
Allen Instituteの研究チームは本システムを導入し、過去に2年を要したレビュー論文の作成作業を数週間に短縮した。Novo Nordiskの元最高科学顧問も、新薬候補物質の探索にかかる期間を大幅に削減できると評価した。同時にAnthropicは中間モデルのSonnet5を発表し、Amazonとの利用料金体系をトークンベースへ移行する動きを見せている。
同社のダリオ・アモデイ最高経営責任者は強力なAIモデルの悪用を防ぐため、資格が検証された機関のみにアクセスを制限する安全規制の必要性を主張した。 Claude ScienceはmacOSとLinux向けに提供され、ClaudeのPro、Max、Team、Enterpriseプランのユーザーが利用できる。組織向けのプランでは管理者の有効化設定が求められる。Anthropicはシステムの普及に向け、最大50のプロジェクトに各3万ドルの利用枠を提供する研究助成プログラムの募集を開始した。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR