• 2026/07/18 20:00 掲載

Moonshot AIが2.8兆パラメータのオープンモデル「Kimi K3」を発表

100万トークンのコンテキストウィンドウと視覚理解機能

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中国のAIスタートアップMoonshot AIは2026年7月16日、2.8兆パラメータを持つ大規模言語モデル「Kimi K3」を発表した。100万トークンのコンテキストウィンドウと視覚理解機能を備え、7月27日にオープンソースとして公開される。米国の主要モデルに匹敵する性能を示したことで、AI開発競争や株式市場に大きな影響を与えている。
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(画像:ビジネス+IT)
 中国・北京を拠点とするAIスタートアップのMoonshot AIは、混合専門家(MoE)アーキテクチャを採用した2.8兆パラメータの大規模言語モデル「Kimi K3」の提供を開始した。100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、テキストに加えて画像や動画の入力をネイティブで処理する。

 3兆パラメータクラスのオープンモデルとしては世界初となる。APIは即日提供が始まり、モデルのウェイトデータは2026年7月27日にHugging Face上でパブリック公開される。技術面では独自の「Kimi Delta Attention(KDA)」と呼ばれる線形アテンション機構と「Attention Residuals」を導入している。

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【図版付き記事はこちら】Moonshot AIが2.8兆パラメーターのKimi K3発表、オープンソースでフロンティアAI並みの性能(画像:ビジネス+IT)

 これにより長文処理時の計算リソースを最適化し、100万トークン入力時の推論速度を大幅に向上させた。独立系のベンチマーク調査や開発者コミュニティにおいて、Kimi K3は米国の主要モデルに匹敵する評価を得ている。特にコーディングやエージェント機能の検証で高いスコアを記録し、「Frontend Code Arena」では米Anthropicの「Claude Fable 5」を上回る成績を収めた。

 この発表は金融市場にも波及した。中国企業が米国の最先端モデルに迫る性能を低価格のオープンソースとして公開した事実が意識され、7月17日の米株式市場ではAIおよび半導体関連銘柄が軒並み売られた。NVIDIAやアプライド・マテリアルズ、TSMCなどの株価が下落し、ナスダック総合指数やS&P500指数の下落を牽引した。

 APIの利用料金は100万トークンあたり入力3ドル、出力15ドルに設定されている。米国の同等モデルである「Claude Opus 4.8」や「GPT-5.6 Sol」と比較して安価であり、世界のAI開発競争における価格と性能の基準を大きく変化させる要因となっている。

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