- 2026/09/08 11:55 掲載
「Claude一強」は終わり? GPT-6 Astra・Gemini 3.8と徹底比較、企業AIの勝者は?
競争激化の「業務AI」、OpenAIのAstra登場で何が変わる?
米OpenAIは9月3日、次世代AIモデル「GPT-6 Astra」を発表した。コンピューター操作やコーディング、調査、複雑な多段階業務を強化し、文書や表計算、プレゼンテーションまで作成できるという。 コンピューター操作能力を測るOSWorld 2.0のオフライン対象タスクでは、部分点を含む評価で72.6%を記録したという。ところが、そのわずか2日前には米アンソロピックが「Claude Fable 5.1」を投入したばかりだった。実務活用方法を報じたビジネス+ITの記事によれば、Fable 5.1の特徴は単発の質問への回答だけではないという。数時間にわたり複数のアプリを使う業務を想定し、計画を立て、必要なツールを使い、途中で処理に失敗しても復旧しながら作業を進める設計だった。
さらに9月2日には米グーグルも「Gemini 3.8 Flash」を発表した。同社はソフトウェア開発やエージェント型タスク、多段階の推論能力を大幅に強化したとしている。グーグルによると、わずか6週間で3回目となるFlashシリーズの更新だ。
つまり、わずか3日間でClaude、Gemini、GPTがそろって大型更新した格好である。しかし重要なのは、「どのAIが一番賢いか」という従来型の競争ではない。ブラウザーを開き、資料を読み、コードを書き、アプリを操作し、途中の失敗を修正して成果物まで仕上げる。競争軸は回答精度だけではなく、「業務を最後まで終えられるか」という完走力へ移りつつある。
3モデルの「勝者」がバラバラ、性能表の読み方
では、性能だけを比べればAstraがClaudeやGeminiを一気に引き離したのか。実は、そう単純ではない。OpenAIがAstra発表時に掲載した比較表を見ても、評価する仕事によって順位が入れ替わっている。たとえば、ターミナル上で複雑なソフトウェア開発やシステム設定、データ分析を行う「Terminal-Bench 4.0」では、Astraが57.9%で、Fable 5.1の55.8%を上回った。長時間のソフトウェア開発能力を見る「DeepSWE v1.1」でもAstraは74.1%だったが、Gemini 3.8 Flashが73.8%と、差はわずか0.3ポイント。Fable 5.1は67.4%だった。
もちろん、こうした数字はモデルを動かす環境や推論量、ツール、評価方法が変われば結果も動く。特定企業が公開した比較表だけで、「総合的にどちらが上」と断定するのは避けるべきだろう。
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