- 2026/09/30 18:24 掲載
ディープシークがファーウェイ「Ascend」向け基盤ソフト公開、CUDA依存の脱却狙う
公開されたのは6種類。行列積を担う「DeepGEMM-Ascend」、大規模な分散通信を担う「DeepEP-Ascend」、ベクトル演算の「TileKernels」、長い文脈を扱うスパースアテンションの「FlashMLA」、データ選択の「DeepSelect」に加え、カーネル記述言語「TileLang」のAscend版がそろう。いずれも、同社がエヌビディアのGPU向けに公開してきたライブラリと1対1で対応する構成を取る。
性能面では、DeepGEMM-AscendがAscend 950シリーズ上でハードウェアの理論上限に迫る数値を示した。同社の計測によると、密行列積での利用率はBF16同士で99.8%、FP8同士およびFP8とFP4の組み合わせで99.5%、FP4同士で98.3%に達したという。ライセンスはいずれもMITとした。
通信ライブラリのDeepEP-Ascendは、MoE(混合エキスパート)のdispatchとcombineに使う全対全通信を提供する。公開するバッファAPIはエヌビディア版のDeepEPとそろえており、開発者は既存のコードを大きく書き換えずにAscendへ移せるとしている。
日本企業にとっては、中国市場向けのAIサービスや現地法人のシステムで、エヌビディア以外の選択肢が現実味を帯びる。ただし、CUDAが長年かけて積み上げた周辺ツールや事例に比べると土台はなお薄く、実運用での評価はこれからだ。
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