- 2026/10/01 08:25 掲載
米オープンAIとシノプシスがチップ設計AI「GPT-Synopsys」 EDAを自ら操作し設計を反復
シノプシスは、半導体の設計に使うEDA(電子設計自動化)ツールの大手。提携に基づき、オープンAIは同社のEDAツールのライセンスを受けてモデル開発に使う。汎用モデルをEDAツールにつなぐ技術はすでにあるが、両社は次の段階として、最先端のモデルそのものを「EDAツールの熟練ユーザー」に育てることを目指すという。
モデルが熟練エンジニアのようにツールを動かし、出力を読み取りながら設計の最適化を繰り返すことで、エンジニアはより多くの設計案を検討できる。半導体の出来を左右する電力・性能・面積(PPA)を最適化しつつ、高度な設計を短期間で仕上げられるとしている。
顧客のデータはモデルの学習に使わず、保存時と通信時の両方で暗号化する。保存期間や監査、アクセス権限は顧客が設定できるという。すでに大手半導体メーカーとの初期の取り組みも始まっている。
シノプシスの社長兼CEOであるサシン・ガジ氏は「半導体エンジニアリングの未来には、PPAや一発での正常動作を損なうことなく、チップ設計を劇的に加速することが求められる」と述べた。オープンAI社長のグレッグ・ブロックマン氏は「最先端の技術を使って、AIを支えるシステムを改善している。シノプシスとともにその取り組みをチップ設計に広げ、エンジニアがより多くの設計を検討し、動くチップに早くたどり着けるよう支援する」とコメントした。
なお、シノプシスは同じ9月30日、米アマゾンとも独自チップ向け設計資産(IP)の供給などで10億ドル(約1,570億円)超の複数年契約を結んだと発表している。
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