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- 2026/10/24 18:46 掲載
IPA、2026年第3四半期の相談309件を公表 OAuth同意攻撃でメール大量送信の事例も
相談件数は309件で、前四半期の302件から約2.3%増えた。内訳は、インシデント対応が56件、サポート詐欺が70件、平時の対策が41件、その他が142件だった。平時の対策は前四半期の21件から約2倍に増えた。その他のうち29件は、年末年始からばらまきが確認されている、社長などをかたる詐欺メールの手口だったという。
インシデント対応56件の被害種別は、不正アクセスが17件、マルウェア感染が6件、ランサムウェア感染が5件。BEC(ビジネスメール詐欺)とサイト改ざんが各3件、なりすましメール送信が2件で、DDoS攻撃は0件だった。その他は20件。
IPAは相談事例として、「OAuth同意攻撃」を取り上げた。社員1人のMicrosoftアカウントから大量のメールが送信されていることが確認され、そのアカウントには「アプリA」へのOAuth同意が付与されていたという。第三者に送信操作をされた可能性が高いとみられ、企業側は侵入経路と情報漏えいの有無を調べながら、調査のポイントをIPAに相談した。
OAuth同意攻撃は、攻撃者が用意した悪意あるアプリにユーザーが同意することで、メールやファイルが盗まれる手口だ。正規のMicrosoft認証画面に表示される同意画面で許可すると、攻撃者のアプリに権限が付与される。メール送信の権限が与えられれば、なりすましメールやスパムの送信にも悪用されるという。
IPAは調査の進め方として、Microsoft Entra IDの監査ログとサインインログで、アプリケーションのIDと発行元、付与されたアクセス権と付与日時、サインイン元のIPアドレスを確認するよう示した。Microsoft 365のExchange Onlineでは、監査ログやメッセージトレース、メールボックスの転送設定、受信トレイルールを調べ、受信メールなどが大量に取得された可能性も確認するよう求めている。
対策としては、Entra IDのアプリケーション同意設定を確認し、ユーザーが任意のアプリに同意できる状態であれば、検証済みの発行元への限定、許可する権限の限定、管理者による同意・承認の運用を検討するよう挙げた。
では、ユーザーは認証画面の「同意」ボタンを押す前に、何を確かめるべきなのか。管理者は、Microsoftの同意設定のどこを締めればよいのか。IPAの確認項目と、設定の選択肢を並べると、企業の備えの現在地が見えてくる。
・認証画面で確認する4点、青色の確認済みバッジの意味
・ユーザーの同意だけでメールボックスに及ぶ権限の範囲
・Entra IDの設定4段階と、相談件数の推移が示す企業の備え
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